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喧嘩から四日目。
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結局。
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お互い謝るタイミングを失ったままだった。
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会えば仕事の話。
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人前ではいつも通り。
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だが。
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二人とも分かっている。
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いつも通りではない。
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その日の夜。
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〇〇は兵士長室の扉の前に立っていた。
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コンコン。
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「入れ」
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聞き慣れた声。
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扉を開く。
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机に向かうリヴァイ。
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視線が合う。
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沈黙。
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数秒。
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「……」
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「……」
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二人とも同時に口を開いた。
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「ごめん」
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「悪かった」
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また同時だった。
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そして。
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思わず吹き出してしまう。
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数日ぶりだった。
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こんな風に笑ったのは。
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「先言って」
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〇〇が言う。
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リヴァイは少し眉を寄せた。
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「仕事だって分かってた」
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静かな声。
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「なのにあんな言い方した」
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〇〇は黙って聞いている。
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「別に止めたかったわけじゃねぇ」
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「うん」
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「ただ」
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少しだけ視線を逸らす。
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「……会う時間が減るのが嫌だった」
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正直な言葉だった。
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不器用なくらい。
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〇〇の胸が少し温かくなる。
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十五歳から好きでいてくれた人。
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今も変わらず。
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自分を大切に思ってくれている。
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「私もごめん」
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今度は〇〇が言う。
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「リヴァイが嫌味で言ったんじゃないって分かってた」
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「……」
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「なのに疲れてて」
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「ちょっと意地張った」
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リヴァイは小さく息を吐く。
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お互い様だった。
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ただ疲れていただけ。
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それなのに。
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大事な相手だからこそ。
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少しの言葉が気になってしまった。
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〇〇が隣へ座る。
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肩が触れる距離。
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「仲直り?」
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「最初からそのつもりだ」
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即答。
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〇〇が笑う。
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ようやく。
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胸につかえていたものが消えた。
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しばらく穏やかな時間が流れる。
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すると。
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〇〇がふと思い出したように言った。
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「そういえば」
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「何だ」
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「兵士長最近機嫌悪かったらしいね」
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沈黙。
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リヴァイの顔が固まる。
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嫌な予感しかしない。
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「誰が言った」
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「いっぱい」
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最悪だった。
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本当にいっぱいだったらしい。
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食堂。
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訓練場。
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廊下。
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どこでも話題になっていた。
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〇〇は苦笑する。
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「部下が怖がってたよ」
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「……」
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反論できない。
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心当たりがありすぎた。
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「リヴァイ」
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〇〇の声は優しい。
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責めているわけではない。
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ただ。
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伝えたいことがあるだけ。
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「私たちが喧嘩するのは仕方ないと思う」
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「……ああ」
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「でも」
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〇〇は彼を見る。
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真っ直ぐに。
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「部下に気を遣わせるのは駄目」
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リヴァイが黙る。
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正論だった。
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完全に。
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「兵士長って立場なんだから」
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「……」
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「皆、顔色見ちゃうよ」
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優しい声。
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怒ってはいない。
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だからこそ響く。
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リヴァイはしばらく何も言わなかった。
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そして。
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小さくため息を吐く。
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「……分かってる」
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珍しく素直だった。
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「改善する」
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〇〇が目を丸くする。
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あっさり認めた。
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言い訳もない。
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「ほんと?」
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「お前に言われたからな」
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それはつまり。
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他人なら聞かなかったかもしれない。
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〇〇だから聞く。
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そういうことだった。
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〇〇は少し照れながら笑う。
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「じゃあ次からは」
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「ん?」
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「喧嘩したらちゃんとその日のうちに話そう」
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名案だった。
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今回みたいになる前に。
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拗れる前に。
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ちゃんと話す。
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リヴァイも頷く。
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「ああ」
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そして少し間を置いて。
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「二度と四日も無駄にしたくねぇ」
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その言葉に。
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〇〇は思わず笑った。
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四日。
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たった四日。
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それでも長く感じた。
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リヴァイも同じだったらしい。
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〇〇はそっと肩を寄せる。
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リヴァイも自然に受け入れる。
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長い片想いを経て恋人になった二人。
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だから完璧ではない。
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喧嘩もする。
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すれ違いもする。
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それでも。
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話し合える。
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謝れる。
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仲直りできる。
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それが嬉しかった。
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翌日。
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兵士たちは驚くことになる。
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兵士長の機嫌が戻った。
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いや。
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戻ったどころか。
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少し良い。
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「仲直りしたな」
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ハンジが即座に言った。
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「したな」
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エルヴィンも即答だった。
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十五歳から見ている二人には。
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もう隠しようがなかった。
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そして遠くで。
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〇〇がいつものように笑っている。
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それを見たリヴァイの表情が少しだけ柔らかくなる。
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ハンジは頭を抱えた。
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「もう本人たち以外みんな気付いてる気がする」
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エルヴィンは静かに紅茶を飲みながら。
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少しだけ笑っていた。
#リヴァイ兵長
みゅう

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コメント
1件
うわあ、やっと仲直り……!お互いに謝るタイミングを逃して四日も気まずいまま過ごすの、すごくリアルで胸が痛かったです。でも「会う時間が減るのが嫌だった」ってリヴァイが不器用に本音を言うところ、めちゃくちゃグッときました。あと、「部下に気を遣わせるのは駄目」って優しく正論を返せる〇〇さん、しっかりしてて素敵……。二人の距離が戻って本当に良かった!