テラーノベル
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紫陽花
十分に解されたはずなのに、喉の奥まで突き抜けそうな圧迫感。
けれど、それは一瞬で凄まじい歓喜へと変貌した。
一番奥深くに到達した瞬間
イグニスは一度動きを止め、私を壊さんばかりに強く抱きしめた。
「……っ大丈夫か?全部、入ったぞ」
「うん…っ…イグニスの熱くて、きもちいい……」
私も彼の広い背中に腕を回し、精一杯の力でしがみついた。
肌と肌が密着する、この確かな体温。
「アデレード……大好きだ……」
「私も……イグニスが…大好き…っ、愛してる……っ!」
想いを伝え合うたび、理性はどこかへ吹き飛んでいく。
イグニスが腰を使い始める。
最初は重く、ゆっくりとした沈み込むような律動。
それが徐々に、獣のような激しさへと変わっていく。
ドチュンッ!
パンッ! パチュッ!!
パンパンパンパンッ!!!
結合部から淫靡な音が止むことなく響き渡る。
抽挿の度に、熱い体液が混ざり合い
私の身体は彼の一部になったような感覚に陥る。
「ああ゛……っ! イグニスぅ……っ♥♥」
私が名前を呼ぶと、彼が征服欲を満たされたように美しく微笑むのが見える。
その表情をもっと見たくて、私は何度も彼の名を叫んだ。
「イグニス…っ!きもちいぃよぉ……っ♥♥」
「アデレード……俺もだ…っ、君のナカ、最高だ……っ」
二人の動きはどんどん加速していき
脳髄まで突き抜けるような快感の波に飲み込まれる寸前まで来たところで
イグニスは突然動きを止め、耳元で掠れた声で囁いた。
「一緒にイこう……アデレード」
それと同時に、今までで一番深く、重い突き上げ。
最奥を抉るように擦り潰され、私はもはや声にならない叫びを上げた。
「ひぃ……っ♥ん゛ぁぁ゛ああァ────ッッ!!♥♥♥」
「……くっ!!」
ほぼ同時に絶頂を迎え、頭が真っ白になるほどのエクスタシーが全身を駆け抜ける。
私たちは互いの汗ばんだ身体を離すまいと、強く、強く抱き合っていた。
………………
どれくらいの時間が経過したのか。
気がつくと、私はベッドの上で横向きになっており
後ろからイグニスに守られるように抱きすくめられていた。
彼の逞しい胸板の鼓動が後頭部に伝わり、呼吸するたびに安心感が広がる。
肩越しに振り向くと、そこにはいつもの冷徹な仮面をかなぐり捨てた、優しい主人の笑顔があった。
「…少し、やりすぎたか。腰は痛くないか?」
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