カラスの声と 細波の音 。
結局 後悔で気が病んで
友達にも 先に帰ってもらう始末
あの海の家も もう閉まって
僕の初恋も 短いながら
終わってしまいそうで 、
深いため息を吐くと
孤独が 波と一緒に押し寄せてきて 、
目に 涙が溜まってくる
🍆『ど~したの、 喧嘩した? 笑』
🍌『 え、ッぁ 』
お兄さん … ?
こちらに 長い影ができて
僕よりも ずっと高い背の 僕の初恋の人が
自分を のぞいている 。
🍆『ごめんね ~ 、 普段はカフェ営業をしている』
🍆『ぼんじゅうるとも ー します 笑』
🍌『ぼんじゅうる、さん ッ』
ぼんじゅうるさんはにへっと笑って言う
質問 覚えててくれたんだ … ✨
嬉しくて、なんだか申し訳なくて、
ひとりの寂しさと 自分への不甲斐なさが
くずれて 、我慢していた
涙が溢れて 砂浜に染みる
🍆『え、ぁ、ッお呼びじゃなかった?』
🍌『え…ッと……友達と喧嘩して……それで…ッ』
ぼんじゅうるさんのせい なんて
言えるわけもなくて 嘘をつく
嘘なのに 涙が止まらまいのは
このおかしな心のせい、
そう思うことにしよう
🍆『喧嘩してさ、寂しいの?』
🍌『…ッそうです……』
🍆『んじゃさ!歩きでいいなら送るよ』
🍆『カフェも宣伝したいしさ 笑』
🍌『カフェ、絶対絶対行きますッ』
歩きですぐのところ、
でも ぼんじゅうるさんとなら
僕にとって特別な時間 、
それに、カフェも知れるし …
会いに行けるようになったら毎日でも…ッ
🍆『良かった、嬉しいよ』
🍆『そうだ、お名前は? 名前で呼びたいし』
🍌『おんりー、ですっ』
泣いて腫れた目で
精一杯の笑顔でいう
🍆『じゃあおんりーチャン 、ほら立って?』
おんり−チャン ?
なにそれ 笑
心の中で笑いながら ぼんじゅうるさんの
差し伸べる 手を取った
、