この作品はいかがでしたか?
160
この作品はいかがでしたか?
160
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
前 の お 話 は め う 様 の 方 で ご 覧 く だ さ い 。
【 7 話 】
強く弟に抱きしめられ、ホントの俺がわかった気がした。凄く、暖かくてとても居心地が良い俺の腕にあざや火傷の跡。足には絆創膏だらけで、これも全部母さんが付けたものだった。でも俺の弟が、竜胆が幸せに生きて怪我なんて1つもさせたくない。そう思ったのはこれで二回目。過去の俺もそう思ったのだろう。
過去
母 「 蘭 、 話があるって 何 ? 」
蘭 「 、、、 弟には 手を出さないで。
私は私でこき使って。 でも 約束して。
絶対に弟に 暴力を振らないで 。 」
母はそれを承諾し、俺を「女」としてこき使った。これで良かったのだ、そう思いたかった。でも、毎日毎日我慢していたら俺の心がぼろぼろになっていた。そしてそのぼろぼろの心を俺は冷凍するように、感情をあまり出さなくなった。でも、竜胆の前だけは。「男」でありたい。それじゃあいつ母に気づかれるか分からない。もしかしたら弟が殴られるかもしれない。そんなことを思っていたら可愛い服もアクセサリーも、捨てられずに居た。
でも、 今日はいいよね。男でも何も差別されないんだから。母がいないから。
蘭 「 竜胆 、 これからどこ行く ? 」
竜 「 兄ちゃん の 好きなところ ! 」
元気よく言う貴方に対して笑顔を浮かべた後アクセサリー屋に入り一緒のピアスを奪い、その店主をぼこぼこにした。 とても気持ちが良かった。嗚呼、簡単だ。でも 、 竜胆は違った。泣いてる顔と手に生臭い血をつけてるのを俺に向けて言った 。
竜「 兄ちゃん 、、、 俺 、やっちゃった 、 」
俺の弟は罪悪感を感じで泣いているようだった。俺は抱きしめ、優しく頭を撫でた。
蘭 「 大丈夫 、 二人で一つだから 。
もし捕まっても 、 兄ちゃんがちゃんと
ついて行くし、竜胆の隣にいるから 。 」
うん 、 と 頷いて涙を拭う俺の弟。どれがいいか選び、その場を後にした。二人で一つ、俺はその言葉を忘れることは無かった。
その後は小さな家を買い、2人で食料を奪い、六本木で有名になり 、、、 色々あった。喧嘩もしたけど、いつもちゃんと仲直りしてた。
竜 「 兄ちゃんなんか大っ嫌い 。 」
喧嘩の度に言うお決まりセリフ。今も喧嘩をしており、俺が弟の楽しみにしてたプリンを食べてしまったのだ。大っ嫌い。その言葉を聞く度に俺は悲しくなる。俺は竜胆しかいないのに。でも、名前を書いてなかった竜胆も悪かったので俺も引き下がるわけも行かず、喧嘩をしたまま一日を経過した。
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
続きをお楽しみに。