「へぇ〜涼太、気付いたんだ…」
突然、口調が変わり…
砕けた物言いになった渡辺が、宮舘の上でニヤリと笑う
「一体、いつから気付いてた?」
「それを言って何になる?」
「翔太の居所、知りたくないの?」
それは、脅しとも呼べる質問だった
「リビングに…起きっぱなしのバスタオルを見つけたからな…」
「凄い!あれだけで、良く気付いたねぇ〜」
「良いから、居場所を早く言え!」
「入れ替わったのには気付いたのに…そこには、まだ気付いてないの?翔太なら、目の前に居るでしょ…。ほら、目の前に…」
ショウタは、そう言って…宮舘の手を取り、自分の胸に押し当てた
「ほら、ここ…涼太の好きな翔太はココに居るよ。俺も、翔太も身体は同じ…翔太と俺は、一心同体…」
そう言ったショウタは、おかしそうに笑う
「お前と翔太が、一心同体?」
宮舘の目付きが変わり、目の前の渡辺の姿をした男をキッと睨んだ…
「【お前】って言わないでくれる?俺には【ショウタ】っていう、立派な名前があるんだから…」
「まだ翔太を、真似るつもりか!」
「違うよ!翔太は翔太!俺はショウタ!俺は、翔太の中に居るもう一つの人格!」
「もう一つの人格…?」
「分かりやすく言えば【二重人格】って所かなぁ…」
「何で、翔太がそんな事に…」
「さぁ…それは翔太に聞いてみたら?俺は、そこまで優しくないし…」
そう言ったショウタは、ようやく宮舘の上から降り…
「面白くないから、もう寝るわ…。追い出そうって思っても無駄だから…俺は全部この目を通して見てるから、くれぐれも変な気は起こさないでね〜」
そう言ったショウタは、目を閉じて…静かに寝息を立て始めた
コメント
16件
わかっちゃう♥️さんがカッコ良すぎる😭 続き楽しみに待っています😊
二重人格ものもいいですね〜🫶 続き楽しみ♪