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「私ってつくづくそういう人に狙われやすいのよね、それとも私が人をそういう風にしてしまうのかしら」
私は心理カウンセリンラーの奈々さんに言った
俊哉と離婚してからも回数は減ったものの、私は依然として奈々さんの心理カウンセリングを、受けるために彼女のサロンに通っていた
離婚当初のダメージを受けてボロボロになっている時と比べたら、ずいぶん私は強くなり、本当はもうここに通う必要はないのかもしれないが
なんとなく彼女に話を聞いてもらうと、翌日スッキリするのだ
奈々さんは
「アウトプットすることの大切さ」を教えてくれて、心地よく今ではなんでも話ばいいと言ってくれた
そして最近の私の話題はもっぱら榊原さんと私の関係の事だった
私はごく短期間で人生の乗り越えなければいけない試練が現れたことを悟っていた
「むしろ彼女の方が俊哉より狡猾なのよ、暴力こそはふるわないけど自分の事だけ大事で、人を陥れてそれで自分の気分をスッキリさせるっていうか・・・俊哉といい彼女といいあんな感じの人は男女どちらが多いのかしら 」
「そうね・・・・統計ではほとんど男女同じような数の事例がでているわね 」
奈々さんがファイルをめくりながら言う
「いじめをする側・・・いわば加害者ね、もしくはそれが人格障害まで達している場合は(攻撃対象)を混乱させ、心のバランスを狂わせ、不安定な状態に陥れるの・・・例のキッチンシューズの事例ね、あなたはまともなのにいかにもいじめられている側がおかしいという雰囲気に持って行くのよ、これをアメリカでは「ガスライティング」というのよ」
「ガス・・・ライティング?」
私は首を傾げた