コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
番外編12 『執事が現代に来たらどうなる?』
After story
いつもみたいに屋敷で過ごし、元の世界に仕事をしに帰ろうとした時だった。
『ゆ、指輪が外れない…?』
(浮腫んだからかな?)
んー!と、頑張って外そうとしても外れない。(どうしよう。と、とりあえず食堂に行ってみんなに相談だ。)
『え?指輪が外れない?』
『うん…ピッタリハマって取れなくて。』
『ちょっと失礼します。』
ベリアンは私の指から指輪を外そうとする。
『抜けませんね…。』
『なにか思い当たる節とかないのか?』
『思い当たることは…。』
私は頭の中で思い出す。
『…あ、そういえば。』
ロノの新作の料理に…。ベリアンとのアフターヌーン…。色々執事のみんなに食べさせられてた気がする。ということは……。
私はみんなを見る。
『主様?如何なさいましたか?』
みんなはニコッと私を見つめる。
(私をこの世界に留まらせようとしてるのか。)
※いやむしろ永住したいから取れなくていい。
……いや、このままじゃ物語が進まないので
何とかします。
『みんな心当たりしかないよね?』
『えっ?それは…。』
みんなわかりやすく目線をそらす。
(目線を合わせろ。いい歳した大人達。)
『仕方ない…。ダイエットするか。』
『!主様は今のままでも素敵です!』
『そうですよ!』
※嬉しいけど物語が進まないn(割愛)
『ロノ、今日から私のごはんはヘルシーメニューでお願いします。後、ハウレス達、トレーニングする時私も一緒に走り込みする。』
『『わ、分かりました……』』
『『(´._.`)シュン』』
(分かりやすく落ち込むな。)
こうして、ダイエットを始める私なのである。
『私の元の体重が48.5で…今が53.5kgだから…。約5kg太ったのか…。うん、47kg目指すか。』
『あ、主様。これからトレーニングですけど一緒にしますか?』
『うん!』
私は動きやすいカッコに着替えて裏山を走る。
『はぁ、はぁ……っ。』
『お疲れ様です。主様。』
『ありがとうベリアン。』
ベリアンは私にお水を渡す。
『動いてお腹すきましたよね。これ、ロノ君特性のマドレーヌです。』
※本末転倒だわ。
『ベリアン。どさくさに紛れてお菓子を渡すんじゃない。』
『……。』
※真顔になるな。
『主様、今日の夜ご飯はささみの野菜サラダです。』
『ありがとう、ロノ。』
(良かったロノは協力的だ。)
『デザートはチョコケーキがありますからね!』
※1秒前の私の関心を返せ。
こうして、執事たちからの誘惑に負けないよう
必死にダイエットをした結果――。
『うん、体重も減ったし、これで元の世界に帰れるよ。』
『またすぐに帰ってきますか?』
『うん。』
『良かったです。お待ちしておりますね。』
この後、執事達が主様にご飯やお菓子夜食を沢山用意することを主はまだ知らない。
愛されてるなぁ主…♡♡