テラーノベル
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#キャラ崩壊注意
3話目の②
累計300♡↑ありがとうございます。
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「あ、じおるは俺のこと好き?」
ごふっとみっともない音が響いた。なんとか飛び散らさず我慢したじおるは、口内に残ったコーヒーを飲み下したあとに咳き込んだ。
そろもんはコテンと首をかしげて「大丈夫? 急にどうしたの?」と問う。犯人はどう考えても彼自身なのに、彼はそれを知る術を持たない。そしてじおるもわざわざ指摘することはなく「すみません」と謝るだけだった。
ひとつ咳払いをして、息を整えたじおるはにっこりと答えた。
「以前もお答えした通り、僕は皆さんが好きです。もちろんそろもんくんも」
「みんなと同じくらいってこと?」
じおるは首をかしげた。AIと呼ばれるだけあって、彼は感情に疎かった。そろもんがなにを望んでいるか、ましてや自分の望みすら理解できない。
「はるてぃーが言ってたけど、俺たちって結構仲良くね?」
「はい。そうですね」
「なら他のメンバーへの好きと俺への好きって違ったりしないの?」
「うん? 一体どういうことですか?」
友情の好きとは違う好きの意味───つまり、恋愛としての好き。じおるは盛大な勘違いをした。
たしかに、メンバーの中で付き合うとしたらそろもんだ。しかし、彼に恋愛的な好意を向けられるのかと言えば不可である。 “風呂屋” 通いのじおるの恋愛対象は女だった。なにより、はるてぃーがいい顔をしないだろうし。
じおるは大層困ったような顔をして言いどもる。
「あ、えーっと〜⋯⋯」
「もー! 恋愛的な意味じゃなくてさ、仲良し度! 簡単に言えば俺らって友達じゃなくて親友じゃない? っていう話!!」
なんでわかんないのかな〜。そろもんが呆れたように苦言を漏らした。
ようやく意味を理解したじおるは慌てた。なぜ自然と彼が恋愛的にも自分を好いてくれているなんて考えていたのだろう。とんだ勘違いも甚だしい。恥ずかしさで熱くなる頬を自覚し、ふと視線を逸らした。
ゲームの上達も遅く、会話下手にも関わらずじおるを好くなんて、そろもんは変わり者だ。だからこそメンバーらしくはあるが、これを素直に口に出せるのは紛れもない才能だった。
「もっと俺のこと頼りにしてよ! さすがの俺だって話くらいなら聞けるし!」
「そろもんくんに相談⋯。考えたことがありませんでした」
ひでーと声を漏らしたそろもんは呆れたように息を吐いた。それを無視してじおるは考え込む。
あすたに相談したら、きっと親身に話を聞いてくれて解決策を考えてくれるだろう。はるてぃーも同じく解決策を提示し、その上で力になると申し出るだろう。うたはぶっきらぼうに聞くくせして、同じくらい悩んで、遠回しに勇気づけようとしてくれるかもしれない。
でも、彼は違う。
「───他の方とは違って、そろもんくんは笑い飛ばしてくれそうですね」
僕にはできないことだ。じおるはそっと声を漏らした。
考え続けることはできても、放棄することはできない。自分にできないことを当たり前に何度もやる彼は少しだけかっこよく見える。
ふふふと笑ったじおるは、空けていたひとつの感覚を縮めた。僅かに肩が触れ合う、特別な距離。
「これから積極的に相談をしますね」
「⋯⋯自分で言っといてなんだけど、俺でいいの?!」
「だって、僕とそろもんくんは仲良しなんでしょう?」
だったらいいじゃないですか。自信満々に言うじおるは少し変わっていて面白い。ちょうどそろもんのツボを突くようなイカレ具合をしているのだ。
「もっちろん───仲良しだッピ!」
「では僕たち、両思いですね」
「なに急に例え方きっしょ! はるてぃーにチクるよ〜?」
「えーっ酷いですよ〜!」
クスクスと楽しいそうな笑い声が部屋から漏れるほど、彼らは楽しく過ごした。距離が縮まり、コーヒー二杯分を共にしたのだった。
今はまだ、少しだけ特別だけど、ただの仲良しなメンバー。
―――
初投稿から十日、早いものですね。
引き続き雑ノベですがよろしくお願いします。
次回、飲酒かお泊まりかで迷っております⋯。
コメント
2件

更新ありがとうございます‼︎ 飲酒もお泊まりもどちらも魅力的ですね✨更新楽しみにしてます♪