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改めて見るとすごく大きな学校だ。なら部活も沢山あんるじゃないか?一般的なものからマイナーな部活。陽はどこに入るんだろう。そしたら一緒にいられる時間は少なくなってしまうかもしれない。そしたらどうなる?
緊張と焦りが表に出ていたのか陽に気づかれてしまった。
陽「大丈夫?体調悪い?」
日陰「大丈夫だよ。」
日陰「人混みが慣れてなくて」
陽「確かに、人。多いもんね」
心配してくれてるのかいつもより優しい声色だった気がする。勘違いだったらいい。もしかして何か悪い事が起こる気がする。でも信じてくれないだろう。「嫌な事が起こるから帰らう」なんて呆れられるかもしれない。そんな事は絶対にあってはならない。
色々みた。もう数えきれないほど。初耳の部活なんかもあった。サッカー部、バスケ部、テニス部、陸上部、水泳部、弓道部、茶道部、調理部、eスポーツ部、美術部、野球部、卓球部、バレーボール部、文化部、吹奏楽部、演劇部、空手部、合唱部、漫画研究会、写真部、放送部、帰宅部……など。
日陰「陽はどこに入るの?」
陽「ん?俺?俺は帰宅部かな。練習しないといけないし…」
日陰「そっか」
忘れてた。陽は今、アイドルなんだ。それも人気絶好調の。確かにそうしたら帰宅部になるのも納得がいく。なら
日陰「なら、俺も!帰宅部にする」
陽「えぇ!?別にいいのに…」
日陰「言ったでしょ?そばにいるって」
陽「ありがとう(小声)」
日陰「なんで言ったのー?聞こえないなーw」
少し揶揄ってみた。はっきり聞こえた。でもそれが嬉しくて、もう一度聞きたくて、ちゃんと記憶に残しておきたくて。このふざけた素晴らしい世界を2人で過ごしたい。