テラーノベル
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〈華凪ちゃん . 最近
葛原くんと一緒にいるくない? 笑〉
『 そうかな ぁ ? 』
〈葛原の近くにいるのやめといた方がいいよ〉
〈インキャが伝染するから 笑〉
『 う ー ん 、 インキャかぁ 』
それはそれで面白そうだな 、_笑笑
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7月8日 . この日は非常に気温が高かった
『 暑いね − 、』
「木陰探そうか?」
『い ー や 、 大丈夫 !』
『この程度でうだうだしても何もならないし』
「ベガってほんと不思議だね」
『なんで ー ?』
「いつでも明るいからかな」
『ぁ、私本屋行きたい』
「あ 、ちょ っと … !あんま走ると_」
『おわ っ 、』
転びそうになった私の腕を
咄嗟に彼の手で掴まれた
「あ っ ぶな、」
『…ごめん、』
「あ、.こっちこそ …」
「…腕、貸そうか?」
注意するのではなくて
腕を差し出して優しい声で彼は言う
『ぁ 、いや …ぅーん.』
地面に視線を置いて悩む仕草をすると
「ベガ、危なっかしいから」
少し眉を下げて彼は微笑みかけた
『…ね 、葛原くん』
「ん、…どうかした?」
『ごめんね . 私,…自分勝手で_ ,』
「…そんなことないよ。」
「ベガと2人で出かけれて良かったと思う」
『…なんでそんなに優しいの、』
『なんでそんな… 。』
気づいたら啜り泣きをしていて
泣き顔を見せたくない.という
自分勝手な理由で顔を背けるけれど
「泣き顔似合わな ー 、笑」
彼は顔を覗き込む様にして
そっと私の頭に手を伸ばした
「ベガはやっぱり笑顔が似合うよ」
「…君が笑った顔は星よりきらきらしてる」
『なにそれ、小説家みたい 笑』
「でしょ ? 僕天才だから。」
私を笑わせようと してくれてるのが伝わる
『…うん . たしかに天才だね』
「子供みたいに泣きじゃくる所も」
「可愛かったけどなー 。」
『女の子泣かせるのは男としてどうかと思うけどね 』
「え、泣かせる様なことした?」
『いい意味でならね』
「うわぁ、なんかごめん。」
『ううん、気にしないでいいよ』
『その代わり、今日はとことん歩いてもらうからね』
「…とことん歩いてみせるよ」
優しい彼の笑みに ,
そっと小さな笑みを私も浮かべてみせた
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♯2 真情吐露
コメント
2件
青春してんな ( ᐛ )/🔪グサッグサッグサッ((( 転ぶシーンとかよくあるシーンだけど表現の仕方によって新しい感じになってて好き(?)
彦人おまえ……めちゃくちゃいいやつ……