テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
どうしよう。
どうするべきなのか。
モネは女の子だ。
そして僕も。
今まで好きになった人は男の子ばかり。
こんなこと、誰にも話せない……..?
───────────────
「ハペおはよー!」
「っ….お、はよ…」
あれから意識してしまう。
気さくに声をかけられる。
いつの間にか呼び捨てにされた僕の名前。
同性同士だから距離が近い。
…死ぬ
「今日寒いねー」
手を取られる。
繋がれ、て……….
「わっ、、」
「あは、冷たいね」
胸が苦しい。心臓の鼓動が早まる。
顔だけが熱い。
寒いという口実だけで手を繋げてしまう。
この距離感は僕を狂わせてくる。
…いや、モネが。
───────────────
「カフェ行こうよ」
「か、かふぇ…..?」
突然カフェでスイーツが食べたいと言われた。
「いいとこあるかな」
「さっ 探すよ、僕」
「ほんと? ありがとー!」
目を細めて笑う。
可愛い。
カフェを探した。
そりゃあもう真剣に大真面目に。
───────────────
「わぁ、ここ私たち入っていいの…?」
「うん、多分大丈夫なはず…」
思ったよりオシャレで大人な雰囲気のカフェ。
入るのに躊躇してしまうくらい 。
入口でどうしようかと悩んでいると飴色の重厚なドアがギィ…と音を立てて開き、中から女性が出てきた。
「あら、お食事ですか?」
「あ、はい、」
「いらっしゃいませ。今開店いたします」
外では雪が降り出していた。
「どれにする?」
「う、うぅん….」
悩みに悩んで結局オムライスにした。
モネはビーフシチュー。
…カフェに来たのにコーヒーを頼み忘れた。
帰るまで気づかなかったが。
「そういえば、見て!! スマホ買ったの!!」
そう言ってモネはシルバーのスマホを見せてくれた。
するとカシャ、と無機質な音がした。
「あ、ちょっと…!!」
「えへ、初めての写真はハペが良かったのー」
キュウ
「あっはは、なにそれ」
「お待たせいたしました」
目の前にオムライスが置かれる。
…思ってたより大きくて美味しそう。
モネは沢山写真を撮ってから食べ始めていた。
ていうかこれ、もはやデート….
いや思い込みが激しいぞハペ。
流石に良いように考えすぎだ。
「あ、私転校するんだよね」
─────え、?
「だから今のうちに遊んでおくんだ。って言ったってあえないよーって程遠いところに行く訳じゃないから安心して。いつでも会えるよ。」
いや、まって、
「大丈夫だよーまだいるから」
もう会えないってこと、?
学校に行くのはモネがいるからってくらいだったのに、学校にいないってことは行く意味ないじゃん。
「…次、行こっか」
これからどうしようという考えしか頭になかった。
これから会えなくなったら僕は
「ハペ…..?」
「っあ、ごめん」
「転校のこと、気にしてる…?」
「そんな訳ないじゃん! 大丈夫だよ」
「あ、そう、? 電車きちゃうよ 乗ろー」
あ、もう帰る時間か
…もっと居たい。
「まだ帰りたくないなー」
「んふふ 私もー」
冗談っぽく、でも半分本気で言ってみた。
「もう付き合ってくれないかなー」
「私たちが付き合うのー? なんか面白いね」
笑って流された。
電車が来る。
何かを求めるようにポケットから出した手は、どうもならないまま冷たい空気に晒されていた。
───────────────
片思いを初めて何ヶ月だろうか。
その日の夜考えた。
気が早いだろうか。
でもこんな気持ちは耐えられない。
もう会えなくなるのだから。
交換していたチャットアプリを開く。
起きているだろうか。
「起きてるー?」
しばらくして返信が来た。
「起きてるよー」
何を、言おう。
「恋愛話聞きたいな」
「んー私はないよー ハペは?」
…
「片思いしてる子がいるんだよね」
「え!!?? 誰!?!??」
「言わなきゃだめー?」
「言って!!!」
「同じクラスの女の子、、」
「え、ほんと!?!?? 気づかなかった!!!」
「引かないの、?」
「そんな訳ないじゃん!!!! 素敵だよ!!」
言えないまま恋愛相談をした。
貴方は気が付かないの。
僕が話してる内容は全部貴方の事だって。
───────────────
もう決めた。
冬休み前、夜。
恋愛相談をしていたチャットアプリで。
「モネ起きてる?」
「起きてるよ!! さぁ結局誰なんだい!?!?」
「えーーー」
「詮索したいからさ!!」
「うーん、でもこれ憧れかも」
余計なこと言ってしまった
「憧れなんだ!!」
「やっぱわかんない…」
「まぁハペの感情だからなんでもいいけどね!! 心の底から好きだったら詮索楽しそうだなって!!」
「あはは じゃあいっか」
「モネ ごめんねー」
「えぇ!? 急にどうした!?!??」
「今まで話してた事、全部モネの事で」
「うん」
「でも、モネは友達だから勘違いにしたくて」
「うん」
「この関係を壊したくなくて」
「このままの関係で仲良くしていたくて」
また余計な事
「ハペが友達を望むならそれが一番だと思うよ」
それって、どういう
「ちなみにどこが好きなの?? 気になる」
「優しくて、接し方が丁寧というか、、」
「いやどこが!?!??? 私めっちゃ言葉遣い荒いよ!??」
「あは」
「ていうかそんな事言う割にはそんな素振り無かったよね?? もしかしてライアー?!??」
「そんな訳ないよー」
「もっとアタックされてみたかった!! ま、今後に期待しとくぜ!!」
そんな事言わないでよ。
こっちが期待しちゃうじゃん。