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メイズを挑発するクウラからは、サウザーとは比べ物にならないほど凄まじいオーラが感じられた。
しかし、そこで一切足をすくませたりしないのがメイズだ。実際、メイズは目の前のクウラに対して全く恐れを抱いていなかった。
クウラはフリーザの実の兄だが、メイズにはどうやらクウラの存在についてはプログラムされていないようであった。
フリーザに忠誠心を持っているメイズは、クウラにはそう言った心を微塵も持っていないと言うことである。
メイズは躊躇いもせずクウラに突っ込んでいった。それに対しクウラは控えめな迎撃の構えをする。メイズをあからさまに下に見ているがゆえの、適当な構え。
そんなクウラに、メイズは思いっきり殴りかかった。しかし、メイズは今の一撃がダメージになっていないことをすぐに悟る。
「パワーはあるようだが使い方がなっていないな。新人兵といったところか」
「…。」
「サウザーをあそこまで追い詰めたのは褒めてやろう。だが、まだ甘いな」
「!!」
一瞬にして背後に回り込んだクウラは、メイズの頭部に目がけて強烈な蹴りを当てた。重い一撃をくらってしまったメイズは勢いよく遠くの崖まで吹き飛ばされた。
今の一撃だけでメイズの意識は朦朧とし始めていた。メイズの頭部には重要なプログラムが施された大事な機関がある。そこを攻撃されるのはメイズにとって致命的なことだった。
震えながら体を起こすメイズだったが、いつの間に追い付いていたクウラに今度は腹を蹴られ無理矢理動きを封じられてしまった。
「あが…ッ」
「フン、いくらパワーがあろうと所詮はサイヤ人か…。」
「ッ…。」
瀕死のメイズを置いて離れようとするクウラに驚いたサウザーが口を開いた。
「ク、クウラ様…トドメはささないのですか?アイツにはまだ息が…」
「いいや、今トドメをささなくても良い。どうせ今のコイツには戦う力などないしな」
「しかしなぜ…。」
「今はまだザコの1人に過ぎないが、フリーザの下である程度強くさせればそれなりの戦力になりそうだからな。それまでは生かしておいてやるということだ」
「そこまで考えていたとは…さすがですクウラ様」
そんな会話をして立ち去ろうとするクウラに、メイズは震える声で呼びかけた。クウラはそんなメイズを冷酷な目で見下ろす。
「わ、私はまだ…戦えます…。」
「バカも休み休み言え、今の貴様ではサウザーの相手にすらならん」
「あなたを倒さずして帰還するわけには……ッ」
「ずいぶん立派な忠誠心だが今回は諦めろ。お前は俺に敗北したんだからな」
「あ、ま、待ってくだ…さ…」
メイズはそこでとうとう力尽きてしまった。
次にメイズが目を覚ました時、メイズはフリーザ軍の本部にいた。
ーーー
前話にまさかの2000♥️…ありがとうございます😭