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この作品マジ好きです!!!フォロー失礼します!!!翔くんと愛斗くんのやり取りが一番好きでサラッと可愛いって言ってくれる愛斗くんの自分もなんだかキュンキュンしてました!!
二人でショッピングモールの中を回る。ふと、気になる服があり、俺たちはその店に入った。
「これ、絶対俺似合うと思うんですよね〜」
「そうだね。絶対可愛いよ」
可愛いってサラッと言ってくる。真面目そうに見えて実はチャラいのかな。
「ちょっと試着してきます」
「うん」
そして俺は服を着替え、鏡を見る。
さすがに可愛すぎる。ナンパとかされちゃうかも。それくらい可愛い。
俺はニヤつきながら試着室を出る。そして、外で待っていた愛斗先輩に見せつける。
「どうです?可愛くないですか?」
俺がそう言うと、愛斗先輩は黙って俺を見つめる。
「愛斗先輩。もしかして、俺が可愛すぎて惚れちゃいました〜?」
少しふざけてそう言うが、先輩は黙ったままだ。
「先輩?せんぱ〜い」
俺がそう言いながら先輩の目の前で手を振ると、先輩はハッとしたように瞬きをする。
「あっ、ごめんっ。いいと思うよ。めっちゃ可愛い」
先輩のその言葉で俺の胸はドクンと跳ねる。
可愛いなんて、他の人に言われても嬉しいだけなのに。
なんだか先輩からの可愛いは他と違う気がする。
「じゃあ、もうこれに決めちゃいます!」
「いいの?ほかの店も見てみたら?」
「大丈夫です!これ、気に入ったんで」
「そう。ならいいけど」
そして俺は服を購入し、店を出る。
「せっかくなんでこのままここで遊びません?」
「それ賛成」
そしてその後、俺たちは色んな店を回った。
しばらくして、ふと先輩が言う。
「トイレ行きたくなっちゃった。行ってもいいかな?」
「はい。俺、大丈夫なんでここで待ってます」
「分かった。すぐ行ってくるから、待ってて」
そしてしばらくすると、目の前に1人の男性が立つ。
「お姉さん1人?」
お姉さん。俺の事か。
無視してもいいと思ったけど、何となくふざけてみたくなって、俺は女の子っぽい声にして言う。
「もしかして、ナンパですか?俺…私が可愛いから?」
「そう。お姉さん可愛いなって思って」
「ありがとうございます〜。可愛いですよね、私」
「いいね。自分に自信のある子好きだよ。これから一緒にお茶でもどう?」
「ちょっと無理かな〜って。俺、実は男なんですよね〜」
元の声に戻してそう言うと、男性はニヤッと笑う。
「あっ。やっぱり?そうだと思ったんだよね。だから声掛けたの」
俺の頭の中にハテナが浮かぶ。
「だから…?」
「うん。俺…」
そこで男性は言葉を止め、俺の耳元で言う。
「ゲイだからさ」
「ゲ…えっと…俺、友達と来てるからちょっと困ります」
「ふ〜ん。で、その友達はどこにいるの?」
「今ちょっと御手洗に…」
「じゃあその友達が戻って来るまでお話でもしようよ」
そう言って男性は俺に近寄る。
「いやっ…ほんとすぐ戻ってくると思うんで、すみません」
「つれないこと言わないでよ〜」
そう言って男性は俺の肩に手を触れる。その時、男性の後ろから低い声が響いた。
「何してるんですか?」
その声で男性は振り向く。
「あれ。お友達かな」
そう言う男性を無視して、先輩は俺に近寄り、俺の肩を掴んで自分の身体の方へ引き寄せる。
「この子、僕の連れなんですよ。だから、ちょっかい出すのやめてもらっていいですか?」
目が怒っていた。いつもあんな優しい目をしてるのに。
「あー、分かったよ。悪かったな」
そう言って男性は立ち去っていった。
心臓がバクバクと音を立てている。
そんな俺の顔を先輩が覗き込む。
「翔くん、大丈夫だった?」
「大丈夫ですっ」
俺は目を逸らしてそう言い、先輩から離れる。
先輩と目が合わせられない。目が合っても、不意に逸らしてしまう。心臓の音もずっと鳴り止まない。
「…今日はもう帰ろっか。服も無事見つかったし」
「えっ…そ、そうですね」
まだ先輩といたい。そう思ったのに、何故か口に出せない。ただ、心臓がギュッと締め付けられるような感覚になるだけだ。
その気持ちの正体が分からないまま、俺達は解散して帰路についた。
そして文化祭当日。女装・男装コンテストが始まると、会場がワーワーと盛り上がる。
みんな可愛いしかっこいい。まぁ、俺が1番可愛いけど。
そして、俺の番になり、ステージに出る。ランウェイを歩き、立ち止まった後、投げキッスをする。
「キャー!」
「めっちゃ可愛くない?」
「後で写真撮って貰おうかな」
さすが俺。みんな俺の虜だな。
ふと辺りを見回すと、春人と目が合う。その横に佐野先輩と愛斗先輩もいる。俺は3人に手を振った。
春人と佐野先輩が手を振る中、愛斗先輩はただじっと俺を見ていた。
不思議に思いながらも来た道を戻り、ステージ裏に戻った。
コンテストが終わると、俺は愛斗先輩の元へ駆けつける。
「俺、この格好のままで回りますね。コンテストに出た人だけの特権なんで」
俺はそう言ってニヤッと笑う。
「そう。いいんじゃない?行こ」
愛斗先輩は少し素っ気なくそう返して歩き出した。
道行く人にチラチラと見られる。
「あの子、コンテストに出てた子だよね」
「めっちゃ可愛いんだけど。女だったら告ってるわ〜」
そんな言葉が飛び交う中、俺達は文化祭を回る。
廊下を歩いていると、女子生徒が目の前に来る。
「あの、コンテスト出てた方ですよね?」
「はい!出てましたよ」
「正直、コンテスト出てた子の中で1番可愛いです!」
「え〜?そうですか?照れちゃうな〜」
「それでその…良かったら一緒に写真撮ってくれませんか?」
「いいですよ」
俺がそう言うと女子生徒は嬉しそうに友達と顔を見合わせる。
「ありがとうございます!」
そしてその後2、3枚写真を撮る。
「ありがとうございました!」
「いいえ〜」
俺はそう言いながら女子生徒達に手を振る。
すると、横から他の生徒が寄ってくる。
「俺もいいかな?」
「いいですよ〜」
そして2、3枚写真を撮る。
「ありがと〜」
「いいえ〜」
「ちなみにこれって、SNSとかに乗せてもいいかな?」
「あー…別にいいですけど」
「やった〜。じゃあ、匂わせみたいな感じで乗せちゃお〜」
生徒がそう言うと、横にいた愛斗先輩が言う。
「SNSに乗せるのはやめてくれないかな?」
「え〜、なんで?」
「特定とかされたら怖いでしょ。それで翔が事件に巻き込まれたりしたら、責任取れるの?」
翔。サラッと呼び捨てされた。なんだか胸がドキッとした。
「分かったよ。SNSには乗せないから」
「ありがとう」
愛斗先輩はそう言ってニコッと笑う。
生徒が立ち去ると、俺は愛斗先輩に慌てて言う。
「すみません。俺の事なのに、危険とかそういうの考えてなくて」
「大丈夫だよ。翔くん、ほんと可愛いから気をつけなきゃダメだよ」
愛斗先輩はそう言って俺の頭を撫でる。愛斗先輩の手はなんだか心地良い。
「あっ、ごめん」
愛斗先輩はそう言って慌てて俺の頭から手を離した。
「いやっ。全然大丈夫です」
「いこっか」
そう言って歩き出す愛斗先輩に俺は黙ってついて行った。