コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
俺たちはロイの一件を終えて、ひと段落ついてからネモフィラの提案により、アストリア王国に行こうという話になった。
アストリア王国は騎士道と名誉の国で貴族の家系の騎士や剣士が多い国だ。
アストリア王国では劣進病の人を強制的に騎士にさせる制度があるので、劣進病で白く染まったの俺の髪色をネモフィラが元の黒色に変えてくれた。
騎士道と名誉の国
〜アストリア〜
アストリアの女性は皆上品な身なりをしており、男性は腰に剣を身につけていた。
俺たちは王国の景観や活気に圧倒された。
着いた途端急にアニスが走り出し
「俺、お先に街見てくるわ〜」
と人混みの中に消えていった。
「あの人勝手すぎやしないかしら?」
とネモフィラが少し怒った様子で言った。
皆と相談した結果、自由行動をしようということになったので俺は街を探索することにした。
俺は街の景観を見たり、店で買い物をしていたりしていた。少し大通りを抜けたところを歩いていると 前から白い髪の男が走ってきた。そして、俺の近くの物陰に隠れた。
大方、騎士育成所から逃れて来たのだろう。
その数十秒後くらいにこの国の兵士だろう人たちが走って来た。するとそのうちの1人が俺に
「ここに、白髪の男が走って来ませんでしたか⁈」と問いかけて来た。俺は同じ劣進病患者のよしみとして庇ってあげようと思い
「あぁその人ならあっちに走って行きましたよ。」
と俺は大嘘をついた。
兵士がさって行った後に物陰に隠れていた白髪の男が出て来て
「君!ありがとう!いやぁ困ってたんだよね〜あの人たちめっちゃしぶとく追ってくるからさ〜!僕騎士育成所から逃げて来ててさ〜。いやーもう本当に感謝感激雨霰!」
「は、はぁ…」
「ところで君…名前は?」
「あぁ、俺はフレーク……⁉︎」
と俺が言おうとした所でさっきの兵士たちが戻ってきた
「見つけたぞ!あ、さっきのやつあの野郎の味方だったのか…!」
「やっべ見つかっちゃった。君…フレークだったっけ?一緒に逃げるよ!」
とそいつは俺の腕をひっぱり走り始めた。俺は戸惑いながらも一緒に兵士たちから逃げるために全速力で走った。
数分後
「はぁ…はぁっ」
俺たちは何とか兵士を巻くことができた。
「なぜ…俺がこんな目に…」
「ごめんね。僕のせいでいろいろ巻き込んじゃって。」
と申し訳なさそうな顔でそいつは謝って来た。
路地裏に入り座り込んで休憩していると
「ちょっと…聞いていい?」
急な問いかけに俺は驚きながらも了承する。
「君…もしかして僕と同じ劣進病の人?」
「え…」
「君に僕の能力が効かなかったから何かの能力を君も使ってるんじゃないかなって思ったんだけど…ごめん、僕の気のせいだよね。」
「あぁ…」
俺に能力が効かない?何かの間違いではないだろうか。そういえば…エミューと戦った時俺にエミューが触れた瞬間エミューが困惑顔をした時があった。あれは、俺に能力が効かなかったからなのだろうか。
そんなことを考えていると
「…そろそろくる。」
「え?」