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コツコツコツコツ

誰かの足音が聞こえてくる。

誰だろうか

「フレークは隠れてて!」

「え、あぁ…」

俺は戸惑いながらもそいつの言うことを聞く。

俺はふと思ったなぜこいつは誰かが来ることを予知したのだろうか?と

コツコツコツ

次第に音が近づいてくる。

「アニスーどこいったのー?」

ん?アニス?しかもこの声…

と俺が考えていると

コツ

足音が止まる。それと同時に

バンッ

銃声が聞こえた。俺は驚き物陰から覗くとそこには肩を負傷したそいつと、見たこともないような怖い顔で銃を構えているメリアがいた。

「メリア!やめろこいつは敵じゃない!」

と俺が言うとメリアは驚いた顔で

「え!そうなの?ご、ごめんなさい!え、私撃っちゃった!どうしよ、だ、大丈夫ですか??」

メリアは負傷した肩を抑えて痛そうにしているそいつに駆け寄った。が、そいつはメリアに待てという感じで手を出し

「大丈夫だよ。そんなに痛くないし」

と辛そうな顔で言う。

「大丈夫じゃないだろ!」

「…そんなことより、早くここから移動しないと。多分銃声を聞きつけた兵士がもうすぐ来ちゃうだろうから。」

と言われ、俺たちはそいつを連れて一旦俺たちが泊まっているホテルに連れて行った。



処置後


「ごめんなさい。私のせいで…」

とメリアはいかにも泣きそうな顔でそう言う

ベットに横たわっていたそいつが起き上がり

「気にしないで。君が来た瞬間に僕が銃を構えたのが悪かったんだからさ。」

とそいつは無理をしたような笑顔で言う。

「うぅぅ」

メリアは泣き出してしまった。

「あぁあぁ。泣かないで泣かないで!」

とそいつはとても慌てふためきながらメリアを慰める。


メリアが少し泣き止んだ時そいつが

「ねぇ。今更なんだけど、自己紹介しない?その子の名前も知りたいし、君たちの事もっと知りたいしね!」

「あぁ…わかった。こいつは俺の妹で、メリアっていうんだ。俺たちは5人のメンバーでそれぞれの目的を果たすために旅をしているんだ。」

「へぇ。そうなんだ。君メリアちゃんって言うんだね!…可愛いなぁ。ね!僕のお嫁さんにならない?」

とそいつはメリアの手を取って耳を疑うような言葉を発した。

「⁈⁈」

メリアはとても驚いている。

俺は咄嗟に

「何を言ってるんだ!ダメに決まってるだろ!」

と言うとそいつは不満そうな顔で

「だめかぁ。僕のために泣いてくれて罪悪感もあっただろうからいけると思ったんだけどなぁ」

「お前!」

と俺は怒鳴ったがそいつは笑いながら

「ごめんって!あ、ねぇ僕ちょっと考えたんだけどさ〜」

「あ゛?」

「フレークの能力ってさ、能力を打ち消す能力…じゃない?てかそれしか考えられないんだよね。もう一つの可能性も考えたけど違うっぽかったし。」

能力を打ち消す能力?確かに…辻褄は合う。だから俺が戦った時俺に能力が効かなかったのか…?



なんだかんだあって俺らは3人で外に買い出しに行くことにした。

「ねぇ。メリア!あっちに美味しそうな食べ物あるよ〜!!」

「え?本当?」

と2人で掛けて行った。

ここ数時間であいつとメリアはとても仲良くなった。俺はとても複雑な気持ちだ。あいつさっきメリアを嫁にするとか言っていたのだから。メリアもメリアだなんであいつに気を許しているんだ…?

と俺が考えながら2人のことを見ていると

「ん?」

俺は掲示板に貼られている指名手配書に目が釘付けになった。そこには俺が貼られていたからだ。

「え。何で俺が?しかも見つけた方に50万サルド⁉︎」

驚いていると、俺は隣の指名手配書にも目が行った。

「これって…あいつの…。」

そこにはこう書かれていた。

アグニス・レイストーム

見つけた方に1000万サルド

白い貴方の見た世界

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