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🐹「…は?ジミナが旅行に行った?」
あれから数日後、ユンギヤから珍しく電話がかかってきたと思ったら、唐突にそんなことを言われた。
🐹「…まあ、別にいいけど…なんでこんな時期に、?ジミナ、なにか特別なことでもあったのか?」
電話越しからそう聞こえるのだろうか、ユンギヤの声は元から低いが、今日は一段と低く、だるそうに聞こえる。
🦊「…ああ、詳しくは聞いて…からわかりませんけど…
…ぶですよ、きに…ないでください。」
ノイズが酷く、ユンギヤの声もところどころで切れてしまっている。
🐹「…もしもし、ユンギヤ?もしも…
ブツッ
…切れたし…
…なんなんだ…?」
僕は顔をしかめながら、スマホの電源を落とす。
…が、いても立ってもいられなくなり、数秒後スマホを手にとって、カトクを開く。
ユンギヤの゙言っていることが本当なのか、確かめたいという一心で、ジミナに
「今どこにいるの?」
とメッセージを送る。
すると、恐ろしく速い速度で既読がつくと同時に、ジミナから長文のメッセージが送られてきた。
僕は少し不気味に思いながらも、ジミナからのメッセージを読む。
🐹「しんぱいしないでください僕は今実家に帰りがてら旅行するつもりですちょうきかん泊まるつもりです」…?」
ジミナにしては、少し雑さが目立つ読みにくいメッセージ。句読点や読点を打っていなかったり、文字をしっかり変換していない。
…まるで、ジミナじゃない人が打ったみたいな…?
そんな考えを振り払うように、頭をふるふると振りながら
🐹「…はは、考え過ぎ…かな?
うん、ジミナだってそういう時はあるよな…忙しいのかもしれないし。」
僕は自分にそう言い聞かせながらも、頭の中では信じたくもない仮説がぐるぐるとひしめいていた。
雑さが目立つメッセージ。
それは、ジミナが打ったのではないことだけは分かる。
ずっと一緒にいると、文の特徴でもそれがだれなのか判断できるものだ。
そう、この文の特徴は
まるで、
まるで……