わたしはシオドール殿下に救いを求めた。
こんなに強く求めたのは初めて。
シオドール殿下の冷たく怒った顔が一変して、
悲痛な想いで胸が埋め尽くされたかのような、苦しそうな顔になる。
その顔を見た瞬間、くらっとし、
悪魔が顎から手を放すと、鍵盤に突いた右腕の上に顎が乗り、再び前のめりで寝た状態となった。
「……アリシア、今からシオドールを殺して参りますね」
「……その後すぐに貴女の中のシオドールの記憶も食らって差し上げます」
耳元に唇が触れそうな距離で呟かれ、
愛する人の命とこれまで一緒に過ごしてきた記憶が消されてしまうという極度の恐怖に苛まれ、わたしはそのまま気を失った。
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悪魔は漆黒の翼を広げ、結界の外へ****************************
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