テラーノベル
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「千愛、明日のお天気、お昼頃に雨が降るかも」
「えぇ~じゃあ、荷物多いのかぁ。嫌だな」
「大荷物よね。プールの用意と体操服を両方持って、水筒とランドセル… でも今年は9月にもプール授業があってよかったわね。去年は2学期にプール授業はなかったもの」
今日は夫が会社の人と飲み会なので、千愛と二人の夕食。
千愛の好きなハンバーグとコーンたっぷりのヨーグルトコールスローサラダ、そしてレトルトのカボチャスープ。
初めて買ったスープはなかなか美味しい。
夫には出せないけれど…
「ごちそうさまでした!」
「はーい、たくさん食べられたね」
「ハンバーグ大きかったよねぇ、美味しかった!」
「よかった…って、千愛。お皿、運んで」
「運んだらゲームする」
「えぇ?宿題は終わったけど、明日の準備がまだでしょ?」
「ゲーム、30分だから」
「じゃあ、時計見て。ちゃんと見て」
「まだだよ、ママ。用意してオンしてから時計見る」
2分ほどの交渉をして始めるゲームを30分後に終える時には
「この試合終わったらっ!」
と、言って10分くらい延びるのが日常。
今夜も録音が流れているのかと思うほど同じように
「この試合終わったらっ!」
が返ってくる。
そして千愛がゲームを片付け、明日の学校の準備を終えてからお風呂に入り、暑いからドライヤーを嫌がってゴロゴロしているところへ
「ただいま」
夫が帰ってきた。
「おかえりなさい」
「千愛、起きてたのか」
そう言って私の前を通り過ぎた夫から……普段と違う香りがした。
先日の夜、不審に思った記憶がよみがえる。
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