【注意】
・🖤が体調不良(?)により病み注意
・流血、怪我表現あり
・ご本人様とは関係ありません
・捏造です
↓↓↓↓↓↓
♢ side Meguro Ren
その後の練習は何とか無事に終える事が出来た。休憩の間にも飲み物を飲んだり、少しふらついたらメンバーに報告したりと、自分なりに気を付けて行動をしたつもりだ。
……そして、帰宅時間となった。
Fuka「めめ!」
「!、ふっかさん?」
Fuka「今日一緒に帰らない?」
「良いけど……珍しいね、ふっかさんいつも康二とか岩本君と帰ってるのに。」
Fuka「照今から短い打ち合わせあるらしいし、康二も用事あるらしいからさ。それに、めめを1人で帰らせたくないし。」
「……。」
Fuka「ちょ、無言やめて??恥ずかしいから、笑」
「……いや、ありがとう……普通に、嬉しくて、」
Fuka「……ほ、ほら!早く用意しろー?笑」
「あ、はい、!笑」
Abe「ふっかもう帰るの?」
Fuka「今日はめめ借りてきまーす!笑」
Saku「あーずるい!俺も一緒に帰りたかったー!」
Rau「佐久間君は今から明日の収録の打ち合わせ行くんでしょー?笑」
Saku「もー……蓮また今度誘うからなー!」
「分かったよ笑」
Shot「気を付けろよ。」
Date「ちゃんと目黒の事守ってあげてね?ふっか。」
Fuka「任せろ!」
「大袈裟だな笑」
いつもよりもちょっと騒がしい楽屋を後に、俺達は廊下を歩き始めた。
♢
楽屋を出てから数分後。
Fuka「あれ?」
「どうしたの?」
Fuka「うわーやった……帽子忘れたわ。」
「楽屋に?」
Fuka「そー……今から取りに行ってくるわ。ここで待ってて、すぐ戻るから!」
「了解でーす。」
と、忘れ物を取りに走っていくふっかさんの背中を見ながら、人の邪魔にならないように階段の踊り場の端へと避けた。だが、待っている間は暇なので、とりあえず上着のポケットからスマホを取り出した。
「(はぁーあ……疲れたな……無痛無汗症なだけあって結構大変だけど……慣れていくしかないか。)」
……ふと、スマホから目を離した時だった。
ポトッ
スタッフの人が階段前を通ったのを見たのだが、その際に財布をポケットから落としてしまっていたのを発見した。
「あ、」
「早く拾いに行って渡してあげないと」その一心で俺は踊り場から上へと階段を駆け上がった……のだが。
________体が、浮いている。
そう思った時にはもう遅くて、体全体に衝撃が伝わる。
「(……ぇ、なに……がおこった……?なんも、いたくない、でも……息……しづらい、これ……しぬ……?なんも、わかん……な、ぁ……、)」
やがて、俺の視界は闇に染まった。
♢ side Fukazawa Tatuya
「(早く行かないとめめ待たせてる……っ、)」
俺は帽子を忘れて楽屋へ取りに行き、そして待ってもらっているめめの元へと走っていた。
「……ん?」
待ってもらっている階段前まで走ると、そこに財布が落ちていた。
「(見た事ない財布……メンバーのじゃないな……スタッフのか?とりあえず下行って管理人の人にでも渡すか……。)」
持ち主が分からないその財布を手に取り、やっとめめの元へ。
……そう思っていた。
「……え……、」
彼が待っていたはずの踊り場は赤く染まり、そこには彼が横たわっている。頭からは赤い物が見える。
「め、め……?」
呼んでも、返事は無かった。
「っめめ!!!」
俺はすぐさま駆け寄った。急いで確認をするが、幸いにも息はある。
「(救急車呼ばないとっ、)」
俺は無我夢中で、「メンバーを助けないと」ってその気持ちだけで頭がいっぱいになった。
その時、俺の声を聞いたメンバーが数人ほど駆け寄ってくる。
Hika「ふっか?」
Abe「どうしたの?……って、え……?」
「め、めめが……っ、」
Hika「!!、」
この場を理解したメンバー達、慌てて階段下まで降りてくる。
Hika「救急車は?」
「今から、」
Hika「すぐ呼んで。」
「わ、分かった、!」
Abe「じゃあ俺下に行って救急隊の人連れてくるね!!」
Hika「頼んだ。」
♢ side Meguro Ren
「……ぅ……?」
目を薄らと開けると、光が目に入ってきて少し眩しく感じる。
「(あれ、俺……確か階段から、)」
Fuka「めめ!!」
「ふっか、さん……?」
Fuka「良かった……痛いところ……って言いたいところだけど分かんないよな、ごめん……。」
「あ、いや全然気にしないで!」
Fuka「とりあえず無事みたいで良かった……今は安静にしてないと体壊しちゃうって病院の人言ってたから、安静にしてろよ?」
「安静にしてろって言うか……全然体動かないんで大丈夫です(?)」
Fuka「それ大丈夫じゃねぇな蓮君。」
「まぁこんな冗談言えるくらい元気なんで大丈夫ですよ。」
Fuka「はぁ……ひとまず照達に連絡しないと……。」
と、ふっかさんは病室を出て行った。
「……、」
あの時感じた恐怖が、今頭に思い浮かぶ。ただ視界が暗くなっていって、痛みも何も感じないのに息だけしづらくて、恐怖が心を支配していく。
「(あれが、死ぬって事かな……でも、痛みもきっとあるんだろうなぁ……。)」
Fuka「めめ〜今から照と阿部ちゃんが来るって。」
「あ、はーい分かりました。」
痛みが無い事が、こんなにも怖い事だとは思いもしなかった。心の中はただただ不安と恐怖で埋め尽くされていたが、それをメンバーに打ち明ける事はしないだろうな、と思った。
コメント
7件
神作すぎんか!?