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山中side
🤍「キスシーンですか…」
マネ「まあ、一応アイドルだからそこの所はちょっとシビアかなぁって思ったり」
🤍「ちょっと考えてもいいですか?」
マネ「まあ、そんな深く考えずにね」
マネージャーからドラマのオファーの話が来ていると話があり、ドラマに関する資料をもらう。
原作は少女漫画。
僕は主人公の幼馴染で、昔から主人公に好意を抱いているが恋は叶わず、先輩に主人公を譲るいわゆる、かませ犬ってやつだ。
やってみた事ない役だし受けたいなぁなんて考えていた時、マネージャーが口を開く。
マネ「ただねぇ、キスシーンがあるらしいんだよね」
キスシーン…。
別に俳優なら何とも思わないだろう。
アイドルの自分にとってはファンの子が最優先な訳で、ファンの子が悲しむような真似はしたくない。
応援してくれるファンにとって、キスシーンなどはシビアだろう。
一旦保留ということにさせてもらい、持ち帰って自分でもう一度考えてみようと思った。
ふと妹が原作を持っていたと思い出した俺は、その足で実家に帰っていた。
妹「えっ?どうしたの急に!」
母「帰るなら帰るって一言言いなさいよ」
🤍「ごめん、急だったから」
母は何の準備もしてないのにと台所に消えていく。
妹「なんで、佐野くん連れてきてくれないの?」
🤍「はぁ?」
妹「だってお兄ちゃん佐野くん好きじゃん、いつかは佐野くん連れて帰ってくるんじゃないかなぁって期待してるんだけど」
🤍「お前が会いたいだけだろ」
妹「バレたか…」
へへへと笑いながら自室に戻ろうとする妹を呼び止めて、漫画を貸して欲しいとお願いする。
少女漫画を読みたいと言いだす俺に、少しビックリしていたが快く貸してくれた。
いつぶりかの自分の部屋に戻り、床に寝そべって漫画を読み始める。
ふと、妹の言ったひとことが頭をよぎった。
『だってお兄ちゃん佐野くん好きじゃん』
もしかして、ダダ漏れなのかなぁ。
勇ちゃんにもこの気持ち漏れてたら、勇ちゃんは気づいてくれるのかな。
どれくらいの時間はやちゃんの事を考えていたのだろう。
気づいたら読み終わった漫画が積み重なっていた。
ボーっと見ているだけで内容は全然入っていなかったが、ふと目についたシーンがあり、パラパラめくっていた手を止める。
これか…。
例の自分の役がキスをしているシーンだった。
主人公に対して自分の想いを伝え、長めのキスをする。
ちょっと激しいかも…。
少し気まずさを覚えて漫画をとじる。
妹に漫画を返しにいくと、もう読み終わったのかとビックリされたと同時に根掘り葉掘り聞かれてしまった。
相変わらず勘が鋭い。
俺は隠し事はできないなと悟り、 ドラマのオファーのことを話したが、妹には笑われてしまった。
🤍「何笑ってんだよ」
妹「だって、お兄ちゃんキスなんてした事ないじゃん」
🤍「俺だってその気になれば…」
妹「無理無理、だってこのシーン読者の印象に残っているシーン第一位だよ
絶対お兄ちゃんには務まんないね」
妹に煽られてカチンとくる
母「あれ?もう帰るの?」
🤍「明日も仕事あるし」
母「もう、せっかくご飯作ったのに」
🤍「突然だったから、ごめん」
母「元気で頑張んなさいよ」
母に背中をトンと押される。
扉を開けた時、妹がふと声をかけてくる。
妹「そうだ、佐野くんに教えてもらったら?」
妹は相変わらず勘が鋭い。
コメント
3件
うわあ〜っ第11話「ただいまカプチーノ」読んだよ!😭💕 山中くんがキスシーンのオファーで悩んでるのがもう…アイドルとしての責任感と役者としての挑戦の間で揺れる感じ、すごくリアルで沁みた…!妹とのやり取りも可愛すぎて「お兄ちゃん佐野くん好きじゃん」のダダ漏れ発言に噴いたwww最後の「佐野くんに教えてもらったら?」で続きが気になりすぎる…!!次話も待ってるよ〜!🌸✨