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甲斐田晴side
数時間前の会話を思い出して顔が青ざめる。
晴「思い出しました。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎僕、 言いましたね拾うって。」
湊「あ、やっと思い出した?
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎でもそこまでしか思い出してないのか。」
晴「え?まだなんかあるんですか?」
湊「そっからじゃん。大変だったの」
そこからはどう考えても思い出せなくて
拾ってきたおにーさんこと
不破さんの口から説明してもらった。
公園でベロベロに酔っ払った僕は
かろうじて家までの道のりは説明できて
鍵も持っていたらしく
不破さんと家まで一緒に帰ったらしい。
その後、部屋に入るなり
トイレまで我慢したけど吐いたらしく
僕を介抱してくれた不破さんの服にも
吐瀉物を付けてしまったらしい。
吐き終わってスッキリした僕は
そのまま寝てしまったようで
その後の着替えや掃除を全て
不破さんがしてくれたと聞いて
申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
晴「ほんとにすみません。」
湊「大変だったなー。何も知らない家で
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎もの探したり、着替えさせたり。」
晴「うっ⋯」
湊「俺、お腹減ったなー」
晴「はい。喜んで作らせていただきます。」
湊「朝は和食が食べたいんだよね〜
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎俺、味噌汁好きだし。」
晴「俺も和食派!なんだ合いますね。」
湊「ところで今日、
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎平日だけど仕事行かなくていいの?」
晴「⋯⋯⋯え?」
不破さんから思いもよらぬ言葉が発せられた。
そういえば今日何曜日だったっけ。
昨日が木曜日だったから今日は金曜日⋯
晴「ダメじゃないですか!!!」
慌てて携帯を確認してみると
凄い量の着信履歴。
そりゃそうだ
入社してから今まで一度も
無断欠勤なんてしたことなかったから。
申し訳なさでいっぱいになりながらも
体調が優れず連絡するのが遅れてしまったと
嘘をついて人生で初めて仕事をサボった。
幸いにも今まで一度もこう言うことが
なかったので
疑われるどころか逆に心配されて
ゆっくり休んでと言われた。
後ろめたいけどありがたいなと思いながら
朝ごはんの準備を再開した。
湊「晴って真面日なんだね。」
晴「不破さんは不真面目そうやもんね。」
湊「おい、失礼だな。俺は真面目だよ。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎つか、不破さんってなんか慣れないってか
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎嫌だから別の名前で呼んでくんね?」
突拍子もないお願いだなと思ったけど
苗字嫌いなのかなと思い何かないかなと
卵を巻きながら考えた。
晴「不破さんってあだ名ないんですか?
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎友達になんて呼ばれてるんですか?」
湊「んー?ふわっち。」
晴「そうなんですね。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎うーんなんかしっくりこないですね」
湊「じゃあアニキって呼んでよ」
晴「ふぇ。なんでですか笑」
湊「なんか晴ってコブンみたいやからなぁ」
晴「もーしょうがないですねー」
じゃあそうゆうことでってアニキが笑った。
あ、初めて笑ったとこ見たけど
意外と可愛い顔で笑うんだなって思った。
晴「ご飯できましたよ。」
湊「おー美味そう!晴、料理できるんだね。」
晴「まぁ、1人暮らし長いですし。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎簡単なのしか作らないので、
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎お口に合うか分かりませんけど。」
ちょっと自信もなかったし
嫌味っぽく言ってしまったが
アニキはいただきますと手を合わせて
食べ始めた。
どう?とは聞けず、
じっと喋り出すのを待っていたら
湊「うまい!」
ってアニキが言ったから安心した。
その一言が聞けてようやく自分も手をつける。
湊「晴の卵焼きはしょっぱいんだね。」
晴「甘いのが好きでした?」
湊「んーどっちも好きだよ。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎その人の家の味が出るから。」
晴「アニキの家は甘い?しょっぱい?」
湊「俺ん家は味がない。」
晴「なんですかそれ。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎味ないって料理下手か。」
ほぼほぼ初対面なのに
アニキとは会話が進んで
朝ごはんも楽しく食べられた。
サラダにトマトがないのことに
文句を言われたが
食べられないものはしょうがない。
家主だからと諦めて貰った。
ごちそうさまでしたってしたら
アニキは食器をまとめて下げて洗ってくれた。
晴「洗い物ありがとうございます。」
湊「これから住まわせてもらうんだし、
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎これくらいはするわ。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎あと掃除。俺、潔癖気味だから
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎掃除はまめにするよ。」
晴「それ助かるわ。ぼくも朝起きたら
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ベットにコロコロかけたい派なので。」
湊「それいいけど、
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎俺は朝ゆっくり起きたい派だから
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎あんまり朝早いと辛い。」
晴「えーでも僕仕事あるもん。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎早く起きますよ?」
湊「じゃあコロコロ俺に任せて仕事行ってよ。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎起きたらやるから。」
そうしてご飯を食べ終わってからは
アニキと一緒に住む上での
ルールを決めていってその日から
奇妙なルームシェアが始まったのだ。