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声がする方を見ると、綺麗な真っ黒の腰位まである長い髪の毛を後ろで一つに結んでる紅色の目をした女性が立っていました。
「!」
和華は一目でわかりました。あの綺麗な人は和華達ドールと同じ存在だと、一番初めに生まれたドールで、リーダーだということに、。
初めのドールはカランコロンと鳴る靴を履いていました。何処か、遠い昔に聴いたことのある音です。
初めのドールは、まず、日本兵達に近づいて行きました。
「私が無理を言ったんだ。責めてやるな、青木」
「俺の事覚えてたんですか!」
青木さんが驚いた様に初めのドールに返しました。
「何度も会っているからな」
「愛、大丈夫なのか?」
大日本帝国陸軍様は心配そうに問いかける。
「大丈夫です。私よりも、弟達の方が辛そうですしね」
初めのドールは優しく微笑んでそう返しました。
その後、島民の皆は解散させられ、ここに居るのは和華とパラオ様、初めのドールと、大日本帝国陸軍様、鈴木さん、青木さん、風堂さんです。
初めに口を開いたのは初めのドールでした。
「和華、パラオ、久しぶりだな。いや、覚えてはいないか」
そう言った初めのドールの瞳は少し、寂しそうに揺れていました。