シェアする
嗚呼,また独りだな。そうやって声に出たのかも分からない独り言を呟く。なんて私は哀れなんだろう。手に入れたものは失われることが約束されているなんて自分が1番わかっていたことじゃあないか。勝手に信じて昔にやらかした事がバレて勝手に失望しただけ。私が悪いだけではないか。でも,少しだけまだ期待してしまっている自分がいる。もしかしたらドッキリかなにかなんじゃないか。今日は四月馬鹿なのではないか。そんなくだらないことを考えながら適当に歩き回る。そしてふと気付いた。探偵社の寮には行けない。ならある人の家に侵入するしかないや。そう思い,探偵社の寮にそーっと入り必要最低限のものを持ってある人の元へ向かった。