元の設定から、大幅に変更してます‼️
黒名▶︎Ω
なんでも許せる方向けです。
それではどうぞ(๑><๑)
…
︎
ピピピピピピ
いつもと同じ目覚ましの音で目を覚ます。寝起きで重い体をなんとか動かし、カーテンを開き、照明を付けていない部屋が一気に明るくなったのを感じる。
ポカリ、おはようおはよう 。。
大好きな家族の一員であるハリネズミのポカリに朝の挨拶を告げ、学校に行くための支度を始める。
テレビをつけると、ニュース番組が流れ出す。
『… 続いては 近頃話題の Ωの安全を優先させるための団体の活動について…』
、、
最近の世の中はバース性についての話題で溢れていた。
αによるΩへの暴行被害、Ωの優先活動、新しい治療薬。
自分には関係のない話、という訳にもいかない。
なぜなら自分はΩの1人であるからだ。
なりたくてΩになった訳じゃない。そんなことを嘆いても現実は何も変わらないことは痛いくらい理解している。
運命の番なんてものは本当に存在するのだろうか、とすら思ってしまう。
俺は周りにはΩだと言うことを話してはいない。ごく普通のβ、そう嘘をついて生きてきた。
バレてしまえば、周りから自分に注がれる感情や視線が変わってしまうのではないだろうか。
そんなことを考えながら、錠剤を口に含み、水で流す。
副作用にも慣れて来た。日常生活に支障は、、完全にないとは言えないが。
ポカリ 行ってくるな 。良い子で待ってるんだぞ 。
玄関の扉を開き、家の戸締りをし、駅に向かい歩き始める。
…
毎日通学に使用している電車に乗り込む。今日はいつもより人が少なく、静かだ。
今日は確か数学のテストがあるはずだ。勉強は得意な方ではない。勿論憂鬱な気分だ。
でも、毎朝の電車はテストなんかと比べると何百倍も明るい気分になれる。
丁度その時、電車に駆け込んでくる1人の男子高校生が視界に入る。
(!!来た来た 。。)
彼を毎朝電車で見かける。制服からして同じ高校だと言うことが分かる。
慌てて走って来たと言わんばかりに、肩を下ろして息を荒げているようだ。
ふと彼と目が合った。
青色に近い綺麗な黒髪に、特徴的なアホ毛がある彼は、こちらに照れくさそうに微笑んでいた。
上手く笑えていた自信はないが、小さく手を振り返してみた。
すると彼は安心した様にまた笑ってくれた。
予想するに「電車ギリギリになっちゃった笑」と言いたいのだろう。根拠はないが、勘でそう思う。
彼はαなのだろうか。
一瞬そんなことが頭を過った。
運命の番 が居るなら、あんな人がいい。そう思ってしまった。
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