案内地図を確認していくとやはりこのビルは広く何十階だてとなっていた。地図を見ただけでは奴らのトップが何処にいるのか分からなかったので取り敢えず上に上がる事にした。受付の右側にエレベーターがあるのを確認し、俺ら6人は乗り込んだ。
「え、何階行く??」
「りうら、1階ずつ確認したいな〜」
「いやいや、そんなちまちま確認してたら朝になっちゃうよ!!(笑)ここはズドーンと最上階でしょ!!」
「いむくん、そんな事やったら俺らの存在バレてまうで。真ん中ぐらいにしとき。」
「俺じゃあ4階〜」
「ないこたん4階行くの〜?じゃあまろはね〜、10階行く!!」
「いや、お前ら単独行動絶対ダメだからな。いやまじで絶対ダメだからな?ここはジャンケンで決めるぞ。」
困った事にコイツらは団体行動というものを知らないのかと言わんばかりに好きなところを行こうとし、俺はストップをかけた。ここはもうジャンケンで決めてしまおう。そうすれば平和的解決だよな。みんなも文句は無いはずだ。
「最初はグー!じゃんけんぽん!!」
勝負は思ったより早くつき、俺の一人勝ちだった。まさか自分が勝つとは思わなかったので何処に行くか迷ったがキリのいい3の倍数である6階に行く事にした。呪いの数字なんて言われているが6は結構気に入っていた、ちなみに俺が獅子組六番隊なのは呪いの数字がかっこいいっていう理由なのはここだけの秘密だぜ。
6階に着き、エレベーターから出るとやけに薄暗い部屋に出た。ピンクの光に包まれた廊下は部屋の中で何が起きているのか容易に想像できた。幾つもある部屋の中では女も男も欲望のままに腰を振り、乱れ、欲す、そんな事を考えるだけで吐き気がした。俺は部屋の中から盛れ出した吐き気のするような甘ったるい匂いの媚薬のようなものに包まれながら、廊下に誰かいないか探した。
廊下を右に曲がり歩き進めると左の方の部屋のドアが開いた。出てきたのはニッコニコの男女カップルのようだった。男の方は女の腰に手を回し下半身を擦り付けており、半分勃起もしていた。女の方はと言うと男の方を上目遣い気味に見つめて、男の下半身に触れていた。
俺は奴らに話を聞こうと思い、拘束しようとした。すると、初兎に肩を掴まれた。この行動は知っていた、初兎達が俺の動きを静止させる時の動きで俺が暴走しそうな時によく使っていた。そんな事を考えていると、りうらとないこがゆっくりと歩き、こちらに気づいた男と女の近くに行った。
「ちょっと乱暴するね」
ないこは女の方の耳元で発言したかと思うと女の首元に手をかけ頸動脈を強く押し、気絶させた。りうらは殴りかかってくる男のスーツの襟元と袖を持ち、見事な大外刈を決めた。流石に男の方もここの組員という事で受け身を当たり前のようにとったが、追い討ちをかけるように膝の皿を割り、腹を肘で抑え、起きれなくした。一見すれば2人とも初対面の奴を襲ってるので、最低なヤツだが、ないこは気絶し倒れそうになった女をしっかり受け止め、りうらは頭を強く打ちそうになった男の頭を抑え、気絶しないようにした。流石女共を商売相手にしているからの紳士的力なのだろう。女との関わりが全くない俺といむしょーの気持ちをまろを含め3人は知る由もないのだろう。
身動きが取れない様子の男にトップの場所は何処だと聞くと、知らないとキッパリ答えた。何度聞いても知らない理由も話さずにいて、俺らは呆れているとりうらがおもむろにスーツから銃を出し、男の頭に突き付けた。そうすると、男は顔を歪め、どんどん情報を吐き出して言った。
「なぁ、なぁ、お兄さん。なんでトップが居る場所わからんの??」
まろは首を軽く締めながら煽るように怯えた男に聞くと奴は痰が絡んだ様な涙声で話し始めた。
「ボスの場所はッッ、、幹部しか知らなくッッて、、、俺みたいな下級兵は教えて貰えないんですッッ!!!」
「っへぇ〜(笑)んまぁお前みたいな役立たずなドMは一生幹部なんかには慣れそうだもんな〜(笑)」
そうやって初兎はズボンを脱がしあらわになった完全勃起した男のブツに靴を履いたままの足で踏みつけた。
「もッッやめてくださいッッんッッ、、幹部のッッ場所なら話すのでッッ〜おほッッ♡♡んッ…///」
「え〜その情報正しいの〜?汚ったない喘ぎ声出してないで、早く答えたら〜?」
ほとけが何処から取り出したのかよく分からないローターを男のナカに無理やり入れ込み、レベルを少しづつ上げながら情報を聞き出して行った。いや、怖すぎるやろまろも初兎もほとけも。ってかりうらは当たり前の様に銃を持っているのはなんなん??そんな疑問を抱きながらも取り敢えず見苦しい拷問の末聞き出した幹部の場所に俺らは行く事にした。
廊下を歩き、1番近いエレベーターの方に向かっている時にないこが説教を始めた。
「なんで、そもそもりうらは銃を持ち歩いているの!?職質されたらどうすんの!?」
「いや、逃げればいいもん、、、」
「ほとけっちはなんでローター持ち歩いてんの!?ってか何個持ってたの!?どうせヤル相手居ないでしょ!?」
「いや、僕にもヤル相手ぐらいはいる、、もん、、、」
「ってか初兎ちゃんはなんでそんな全男が悲鳴を上げそうなことを平然とやってのけるの!?反社の人ってみんなそんな事すんの!?」
「いや、僕やってちょっと前に敵のブツにアロンアルファでその男の手とくっつけるぐらいするもん。俺の世界じゃ普通だもん。」
「まろはほんっとにバカなの!?首絞めて死んじゃったら情報聞けなかったんだよ!?作戦失敗する可能性もあったんだよ!?」
「いや俺手加減一応したもん、、、」
ないこが発言一つ一つに!?をつけ、4人に質問攻めをしていくと4人は語尾にもんをつけブツブツ文句を言う。俺はお笑いみたいな奴らの話に笑いながらできるだけ優しい声でないこにストップをかけた。
「まぁまぁないこ?終わり良ければ全て良しやろ?ここは敵のアジト、そんなカリカリすんなって。」
「いや、アニキもアニキだからね!?何そのピッチリタートルネック!!エロ過ぎでしょ!!アニキの細っこい腰にピッタリフィットしてすんげぇエロいからね!?いや、ガチで!!まじで可愛い!!動く度にちょっと見えるうなじもまじで勃起不可避だからね!?マッジでえろ過ぎるから!!変な奴に襲われない様に気を付けてね!?!?」
「ッッは!?///な、ないこ何を言っとるん!?!?」
ないこに大きな声でエロいだとか可愛いだとか言われてしまった。彼はどうしてしまったのだろうか。仕事のし過ぎでおかしくなった、?もしや俺が仕事を頼み過ぎた、、?そんな事を考えながらないこのおかしさをりうら達に共感を得ようとした。得ようとしたのだ。
「いや、ないこきゅ、急にどうしたん??お前らもないこ可笑しいと思うよな、?」
「ないこたんの言いたい事よく分かるよまろ。」
「いや、まじで悠くんがエロいのは分かる。」
「この玩具もアニキ用に買ったぐらいだしアニキはガチで可愛くてエロいよ。」
「いっや、まじでないくんとは一生語れる気がするわ。」
「おお〜っと〜〜???」
やばめの発言が飛び交う中俺は取り敢えず無視をし、みんなでエレベーターに乗り込んだ。
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コメント
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桃くん、言いたいこと言ってくれてありがとうっ!!
今回も癒やされた~ゆう君大人気✨拷問の仕方が皆怖すぎるwない君はやっぱ真面目なんだなー、安心感あるな~…………………………おっとー…やっぱ違ったみたい、ってなったwゆう君の姿見たいな✨気絶しちゃうからやめといた方がいいかもな (。・ω・。)
あれ?悠くんもしかして、元厨二病……?(((((殴 ないちゃん!自分の思ってること全部言ってくれてありがとう!!!助かったよ!!!アロンアルファで手くっつけるのは案外いい案かもしれない…… しれっと拳銃もってんのいいな〜、自分もしれっとスタンガンもって出かけてみようかな……?(((((やめなさい