TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

ごきげんよう、じゃんぬです。

死してもなお、アメリカに恐れられる大日本帝国兄弟、そして一見そうは見えませんが、ちゃんと日帝の息子である日本、 が書きたかったのです…


🇯🇵:日本

🇺🇸:アメリカ

☀️:大日本帝国陸軍

⚓️:大日本帝国海軍

✈️:大日本帝国空軍


J.E.:大日本帝国を指します。本作では、アメリカに日帝をJ.E.と呼ばせました。


⚠️旧国です!!

⚠️戦争賛美・政治的意図はございません。

⚠️アメリカがかなりタジタジとなっております。

⚠️日本は陸海空の息子設定です。




🇺🇸「お前、J.E.だろ」

🇯🇵「え…?」


壁際に日本を追い詰めるアメリカ。

突然のことに、日本はアメリカを怯えた瞳で見上げる。


───ドン、


アメリカに壁ドンされた音に目をつむり、ひっと声を震わせた。

しかし、アメリカは、俯く日本をアイスブルーの眼で冷たく見下ろす。


🇺🇸「答えろ、JAPAN。もう一度聞く。お前、J.E.だな?」

🇯🇵「え、あ、ちょっ、アメリカさん…!」


しびれを切らしたアメリカは、右手を銃の形にして、日本のこめかみにあてた。

日本は、ひっと息を呑む。


🇯🇵「ちが…ちがいます…っ!どうしてそんなことを…!」

🇺🇸「だって、戦争の話をすると、お前は一瞬だけ、射殺すような目で俺を見るだろ?すぐに笑顔で隠しちまうけどな。俺の目を欺けると思うなよ?」

🇯🇵「そ、そんなことは…」


反論しようとした日本だが、やはり心当たりはあるようだ。

しばらくモゴモゴと口を動かしていたが、やがてキュッと唇を引き結んだ。


🇺🇸「俺は見たんだ、お前の旭日旗をな!いい加減認めろよ!!」

🇯🇵「…っ!」


助けを求めるように目線を彷徨わせる日本。

しかし、部屋には日本とアメリカの2人のみ。

それもそのはず、アメリカが命じて人を下げたのだ。

追い詰められた兎を助けるものは、誰も居ない。

──そのはずだった。


『そんなにいじめるんじゃない、米国』

『これだから鬼畜米帝と言われるんだ』

『アメカスじゃなくて?』


はっと振り返ったアメリカは、ホルスターからM17を秒で取り出し、ほぼノールックで発砲した。


☀️『…おっと』

⚓️『やれやれ…』

✈️『きゃー!』


それぞれ弾丸を避けた三人──元大日本帝国三兄弟、陸・海・空は、銃口を向けるアメリカに対峙する。


🇺🇸「どういうことだ!お前らは俺が殺したはず…!」


叫ぶアメリカに、三人は鼻で笑ってみせる。


☀️『可愛い息子の危機には化けても駆けつけるのが親というものだろう』

🇺🇸「化け…ッ?」


そう言われてみれば確かに、三人の下半身はうっすらと透けている。


✈️『そうさ。僕らはもう死んでいる。──お前のせいでなッ!!!』

⚓️『空、落ち着け。キャラ変わってるぞ』


にこにこ顔から一転、般若の面で中指をぶち立てた空軍を、海軍がどうどうとなだめた。

騒ぐ二人を横目に、陸軍は淡々と語る。


☀️『さて、頭の悪い糞米帝に教えてやろう。そこにいる可哀想な子は日本であり、私たち帝国ではない』

🇺🇸「で、でも、俺は知ってる!I俺が以前寿司で遊んだ時、JAPANは怒ったんだ!食べ物を粗末にするな!って!それで!」

⚓️『俺たちと同じ、旭日旗になったと?』


予想通りと言うように、軽く言ってのける海軍。その横で、なにッ?贅沢は敵だッ!と陸軍が刀に手を構えた。

控えめに言ってカオスである。


🇺🇸「なぜそれを…ッ?」

✈️『ああ、それ?それはね…』


🇯🇵「2000年以上生き続ける我が国を舐めないで頂きたいものだな、米国」

🇺🇸「!?」


壁に追い詰めていたはずの日本を振り向くと、日の丸に放射線が浮かび上がっていた。

しかも、日頃の疲れで濁っていたはずの眼は、日帝と同じ、血のように赤い好戦的な輝きを有している。


🇺🇸(この眼…俺はずっとずっと、この眼が怖かった。J.E.と対峙してる感覚だ。赤い、紅いな…)


そして、にやりと口の端を歪めた日本に、アメリカは思わず銃を取り落として後退りする。


🇯🇵「長命国家の場合、時代区分により我々は代替わりする。しかし、侵略を受けない限り、先代までの記憶や人格は受け継がれる」

🇺🇸「…っ」


確かに、アメリカはまだ僅か250歳ほど。

一方、日本はというと、皇紀2700年───現存する世界最古の国家ともいわれている。


☀️『はッ、だからお前はまだガキなんだよ』

⚓️『まあ俺たちは、そのガキに負けたんだが』

☀️『負けてないが?!』

✈️『いい加減認めて、成仏してくれ陸にぃ…』


嘲笑する陸軍に、冷静に突っ込む海軍。

そしてなだめる空軍。


☀️『お前がヘマしたからだろ!?だいたい、帝国海軍は弱すぎる!』

⚓️『は?陸にぃだってガダルカナルの後は散々だったじゃないか!』

✈️『にぃちゃん、お願いだから仲良くして…』


途端に喧嘩を始める陸海軍は、戦中も戦後も、相変わらずの仲の悪さだ。

二人に挟まれる空軍も、いつもの構成ではあるが。


🇺🇸「一体どういうことだ…?J.E.が存在していて、日本はその”継承者”だったのか…?」


ぎゃーぎゃー騒ぎ始めた大日本帝国兄弟を尻目に、未だ唖然とするアメリカ。

可愛がっていたJAPANが、実は元敵側だった。放心状態のアメリカに、日本は畳み掛ける。


🇯🇵「そのとおり。だから、私は日本であって、大日本帝国ではない」

🇺🇸「でも、じゃあ!お前の旭日旗は!」

🇯🇵「父上の、大日本帝国の人格を継承しているからな。自制が利かなくなると、裏の一面が現れることがある、それだけだ」

🇺🇸「俺はそんなこと…」


🇯🇵「知らないだろうな、日本家の秘密だから」


茫然自失したアメリカを押しのけて、日本は親である三兄弟のもとへ歩む。

日本が側にやってくると、見苦しい言い争いをやめ、三兄弟は貫禄のある笑みを浮かべた。


☀️『…成長したな、日本』

🇯🇵「ええ、おかげさまで。父上方もお元気そうで何よりです」


頭を撫でられてはにかむ日本。


✈️『ああ、そうそう…一つ、言い忘れていたことがあるのだ、米帝』


空軍の言葉とともに、日本の化身たちは、一斉にアメリカに視線をよこす。


⚓️『我々がこうして存在していることは、もちろん他言無用だ』

🇯🇵「私が”継承者”であることも、内密にしていただこうか」


ニンマリと微笑む日本たち。

アメリカは、言いようもない恐怖と動揺に瞳を揺らした。


🇺🇸「あ… や……ッああ…もちろん…ッ」


そして、震えるアメリカに、日本の化身四人はゾッとするような笑みを浮かべて言い放つ。


命が惜しくば口を噤め、よいな?



































ありがとうございました。


海軍の戦い下手、というのは史実だと聞いたことがありますの。

うろ覚えの知識で申し訳ありませんが、本当なのかしら…?

本作の日本は、日帝ではないが、日帝の記憶も人格もしっかりそのまま受け継いでいる設定です。

父親の赤い瞳が遺伝していますわ。

でも日帝=日本の同一人物設定も捨てがたい…

好評ならアメリカではなく、他国で続けるかもしれませんわ!

それでは、ごきげんよう〜!

この作品はいかがでしたか?

498

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚