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今日は1人で街に繰り出していた。最近忙しかったから、こういう日があってもいいよな。
ぶらぶらと歩いていると、路地裏から女性の悲鳴が聞こえてきた。路地裏の方をそろりと覗いてみると、女性が男達に絡まれているようだった。
「やめてください!」
「いいじゃんちょっとくらい~」
「離してよ!!」
路地裏でとか卑怯がすぎるな。俺は路地裏の方へと駆けだした
「ちょっと、女性1人に寄ってたかって恥ずかしくねえの?」
俺は男達に声をかけると、女性を庇うようにして立った。男達は一瞬驚いた顔をしたものの、すぐに下品な笑みを浮かべた。あ~~面倒くさいな。さっさと黙らせるか? 俺は刀の方に手をかける。
「なんだァ狐の兄ちゃん。正義の味方ごっこでもしたいのか?」
「なんだっていい。ただ、弱いものいじめはよくないと思うぜ?」
「調子乗んなよガキが!!!」
1人が殴りかかってきたので、俺は素早く蹴りを入れる。そしてそのまま流れでそいつを背負い投げで地面に叩きつける。他の2人はビビッて逃げていったようだ。
ふぅ、と息を吐いて振り返ると、女性は俺をキラキラとした眼差しで見ていた。
「……じゃあ、俺はこの辺で」
「まっ、待ってください!」
なんて俺を呼び止めようとする女性の言葉を聞こえないふりして、俺は剃を使ってその場から逃げた。
たまに外に出るといいって言うけどさ、俺の場合は巻き込まれやすいから出ない方がいいのかもしれない……。そんなことを思いながら、俺は足早に帰ることになった。
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