テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
いじめ表現あり
「お、奥様!?」
薄暗い部屋。その中である娘を壁に追い込みながら恨み言を吐き続ける女性。そしてー
バタン
-10年後-
ああ、私はなんと面倒なことを引き受けてしまったのだろうか。私は賀茂将生(かものまさき)。陰陽師である。と言っても、まだ見習いだが。
「主様〜そんな頭抱えてどないしたの?」
こいつは蜜咲希(みつさき)。本人によると稲荷神らしいが、妖狐にしか見えない。名付けは母上が決めた名を用いて私が行った。
「ああ、これはだな…」
私は、今回来た依頼を蜜咲希に話すことにした。
「面倒な依頼を受けてしまったもので。」
「いつも面倒事持って来るよね…」
「おだまり」
今回は、宮中の〔明那〕という女性が持ちかけてきた。何も、10年前、当時の奥方にハサミで髪を切られ、そのハサミで命を奪われた娘が、毎晩床に出てくるのだと言う。
「あら〜怨霊じゃん。」
「お前はまず主に対する態度を改めろ。」
「主も何も、形だけのものじゃん。」
「その割には私が寝込んだ時ー」
「それ以上喋ったら口に封をして餓死させるわよ。」
「おー怖い怖い。」
いつのものことがごとく、何も考えずに罵り合うふたり。その光景を見ながら現当主は頭を抱える。
「望まぬ契約だったとはいえ、もう少し仲良くできないものか…」
コメント
1件
第1話、めっちゃ面白かったです~~!!✨ 陰陽師見習い・将生くんと自称稲荷神の蜜咲希さんの軽妙な掛け合いがもう最高で、最初からクスッと来ました😂 「おだまり」と「おー怖い怖い」の流れ、完全に息合ってるじゃないですか!!てか10年前の奥方の話、一気に不穏になって続きが気になりすぎます…😭 この凸凹コンビがどう怨霊と向き合うのか、めっちゃ応援したくなるスタートでした🌸 次話も楽しみにしてます〜!!
#妖怪
百はな🍑
3,828
みこと
83