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今回もリア友に出してもらったお題で
小説を書いていきたいと思います
今回のお題は
です!
では
スタート
電車
悲しくも楽しかった想い出が詰まっている。
君との出会い
それが
私の世界を
変えていった。
いつものように電車に乗った。
どこかに行くわけではない。
けど
ただなんとなく
毎日乗った。
毎回
同じ時間
同じ駅
同じ天気
同じ人たち
それでも
私は何も気にせず
電車に乗る
ある日
ミャア
と言う猫の鳴き声が聞こえ
声のする方を見ると
いつもはいない人がいた。
その日はどうも調子が悪く
ホームにしゃがみこんでいた。
「どうしたの?」
と優しく微笑まれた。
「…ぁ…。」
久しぶりに発した声は酷くかすれていた。
「大丈夫?」
「…だい…じょ…ぶ…。」
あ
なんか
ふらふらする。
私、ちゃんと立ててるのかな?
視界がぐるっと反転すると同時に
暖かいものに包まれた。
ある日
ミャア
という鳴き声を聞くと同時に
また
あの子にあった。
「こんにちは。」
と微笑んでくれた。
あれ?
この笑顔
知ってる。
「っ…。」
今度は心配そうに顔を覗き込まれた。
「まだ体調戻ってないの?」
「頭…痛い…。」
ふらっとなってホームから落ちかけた。
そんな私を彼が見た瞬間膝から崩れ落ちた。
「ぅ゙ッ…。」
一瞬なにが起こっているのか理解できなかった。
さっきまであんなに優しい顔をしていたのに
とても顔を歪め、苦しそうに頭を抑えている。
「…ゃだ…やだ…イヤだ!」
薄れゆく意識の中で
君の苦しそうな声だけが聞こえた。
「…う?」
「ゆ…?聞い…る?」
「優!」
僕の大好きな声が聞こえてきた。
「ん?どうした?」
僕たちは幼馴染みで、小さい時からずっとそばにいる。
ここは田舎の駅で、早い電車に乗らないと、高校に遅れてしまう。
いつものように二人で電車を待っていると
頭がくらくらして線路側に倒れた。
すると、
すごい力で引っ張られたと思ったら
依織が線路に落ち、
電車と衝突した。
「伊織っ!」
キィーーッ
ものすごいブレーキ音と鉄の匂いが辺りに広がり
真っ赤な血が飛び散った。
「…ぇッ…。」
血を流して制服を真っ赤に染める依織の姿を見た。
いおり
いおりいおりいおりいおりいおりいおり
依織
はねられて運良くホームに乗った依織に
車掌さんが駆け寄っていったのを見てから
意識を失った。
ここどこ?
なんでこんなところにいるんだろう。
気がつくと病院にいた。
お母さんが
依織
っていう子の話をしていたけど
誰かわからなかった。
それからたまたま夏休みに入った。
夏休みがあけ
いつものように駅に向かった。
すると真っ黒な猫が線路で横たわっていた。
死んだのかな?とよく見てみると耳がピクッと動いた。
右からは通過しようとしている電車が来ている。
「…助けなきゃ。」
気づいたらホームから飛び降りていた。
猫を抱きかかえた瞬間
もう避けられないと悟り
猫を必死で守った。
ミャア
という猫の鳴き声を聞いた瞬間
暖かい光が僕を包んだ。
ある日
あの子と話をしようと思い
初めて…
いや
久しぶりに自分の意思で駅に来た。
ミャア
という鳴き声と同時に
あの子が現れた。
私の姿を見ると
悲しそうに微笑んだ。
「…優。ごめんね。」
すると優は泣いて
「伊織はっ…何も悪くないっ!」
「僕があの時、ちゃんと注意しておけば…。」
私はなるべく笑顔を心がけて声を出した。
「違うよ。私も優がその日、 体調悪いって わかってたのに ちゃんと見ててあげなかったから…。」
「ごめんね。依織。あの日助けてもらったのに結局死んじゃった。」
私は首をふった。
「まだ優は死んでないよ。」
「っ。でもっあの時…」
黒猫を抱き上げて優に見せた。
「この子、覚えてる?」
「?…あの時助けた子かな?でもここにいるってことは…」
「それよりもっと、ずーっと前。」
優はまだまたわからないという顔をしていた。
「優が拾った野良猫。木の上に登ったまま降りてこられなくなってた猫。」
「あの子か!でもあの子は…死んじゃったじゃん。」
「恩返ししたかったんじゃないかな?」
「優が電車とぶつかるときにこの子が助けてくれたんだよ。」
ミャア
と鳴いて優に体を擦り寄せた。
「…でも、僕は、伊織と離れたくない。」
と泣き出した。
私も我慢できなくなり優に抱きついた。
「ご…めん…ね。ごめんね。」
私だって優と離れたくないよ。
すると
いきなり猫が光を放った。
「まだふたりとも死んでないよ。」
猫が喋った?
「なんで?」
「今は時間がないんだ。僕の話を聞いてくれる?」
気づいたら頷いていた。
「まだ、生きたい?」
「そんなのっ。」
二人でうなずいた。
『生きたい。』
「二人で楽しく生きてね。
今までありがとう。たくさん助けてくれてありがとう。たくさんたくさんありがとう。」
猫が優しく微笑んだ、気がした。
「こっちこそ、ありがとう。あなたのお陰で大切な想い出がたくさんできた。本当に
ありがとう。」
あなたに出会えてよかった。
「ばいばい」
さっきよりも輝きがまして
始まりの音が聞こえた。
end
最後めっちゃ適当にしちゃった。
以上
でした〜 ?