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私はしばらく考えた申し出をうけるべきかはたまた断るべきか・・・・
「誘ってくれてありがとう・・・でも昨日のご飯の残りがあるから・・」
「え?残り?何?」
彼が目をキラキラさせて言った
「ええ?そんなたいしたものじゃないわよ、肉じゃがと生姜焼きだけど・・・」
言って後悔した彼がお預けをくらった子犬のような瞳で見つめている
今にもよだれを垂らしそうだ
実は昨日作り過ぎて二人分は軽くおかずはある・・・
憂鬱な時には大量に料理する癖がついていた、まさに昨日はそうだった
あとは冷蔵庫にキュウリや野菜も沢山あるから、あれで酢の物を作って・・・
あと賞味期限が間近のチーズもあるから、この人にラザニアとか作って食べていってもらったら助かる、きっと彼は残さず全部平らげるだろう
「よかったら・・・食べにくる?このお花のお礼に 」
いっそ断ってくれたらいいと、私は聞こえるか聞こえないかの小さな声で唸るように言った
しかし彼はしっかり聞き逃さなかった