柔らかな陽光がモクレンの葉を通して、
舗装された道路に降り注いでいる。
それは春の穏やかな午後そのものだったが、
国道を突き進む少年受刑者達の表情は、
一様に硬いままだった。
「これが…あの『少女暴行殺人事件』の真相だ。」
木葉梟(このはずく)家に降りかかった禍事。
語るも無残な告白を終え、累(るい)はあとり達の顔を見渡した。
「罪を着せられたってこと?」
鋭い眼差しで問いかけるあとりに、累が頷き返す。
「気弱な親父が、あんな事件を起こすとは思えない…。」
「あはっ、なに言ってんの~?親だって所詮人間でしょ!」
親は信用できない、信用に値しない。
体全身でそう語る鶫はふたりを鼻で笑い、
さっさと累達を追い抜いていってしまう。
そのことに少なからずショックを受けながらも、
累は葦切(よしきり)が自ら命を絶った後について話し始めた。
「…親父の死後。俺は小雀*************************
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コメント
2件
この小雀翔慈って人間実験にも出てた気がする なんか気に入ってるのかな?