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「…よーやっと『闇』属性の球体を作り出せましたよ。」

学校が終わり放課後ダメもとでアオイに声を掛け自主練していた魔法を披露し助言を貰いに来ていた。

「ふーむ、貴様の話す元の世界にはこの力は無かったんだよね?」

「はいありませんでしたね。」

「その割には会得がかなり早いな。」

「まぁアオイさんの教えが良かったのもありますが俺成人男性でなんならアラサーになる人間なのでこういったものの会得するための工夫なんかも勝手にやってましたからね。」

「比較的センスはいいがやはり人間だな、今作ったその球体は私らには通用しないしそれを作り出すために掛けた時間と魔力量的にコスパは悪いな。」

「別に俺戦闘したい訳じゃないので別にどうでもいいんですけどね?」

「お前魔王城うちから出ていく予定ないな?」

「実家が有り得ないくらい太いのでこどおじになろうかと。」

「30超えたこどおじはかなり冷たい目線を送られるぞ。人間では結構な大人の歳なんだろ?」

「学生時代の同級生とかは結婚してなんなら子供もいるかもしれないくらいの年齢だな。」

「私だったら恥ずかしくて死ぬな。 」

「前の世界だったら俺も同じだけどこっちに来てから有り得ないくらい待遇がいいのでこどおじになりたくなった。」

「こっちに来てお前結婚できるか怪しいぞ。」

「元の世界では結婚は人生最大の落とし穴と言われてたから20歳の時点でその選択肢は捨てた。」

「なんか…お前のいた世界全体的に苦しいな?」

「そりゃー苦しかったよ?どのくらい辛かったかと言うと週の始まりに自ら人生を終わらせる人間が一定数いるくらいにはな!」

「そんな悲しいことをニコニコで言うな。不謹慎極まりないぞ。」

「でもそうなるくらいには世の大人は疲弊してましたね。男女共に辛かったと思いますけど男性はよりきつかったでしょうね。」

「お前が闇属性が適正なの納得だわ。」

「自分一人が生きてくので精一杯な世の中、結婚をし家庭を持った男の人はよりたくさん働いてでも帰ってきて妻にイチャモン飛ばされて子供に臭いって言われて会社で上司に怒られて……でも働いてお金を稼がないと行けなくて、通勤時には見知らぬ女性からの冤罪に脅えて過ごす。そんなのが日常でしたよ俺の世界!」

「なんか……そうねぇ。それ聞くと魔王様が大事にしたくなるのは分かるかもしれない。」

「何もしてないのに見知らぬ女性にこの人がおしり触ってきました!なんて言われたら最後、そのまま牢屋一直線の人生終了コースに舵切りますからね。 」

「うわぁ………。良かった私この世界に生まれて。」

「まぁ、あっちの世界も嫌なことばかりでは無いですけど正の数より負の数の方が溢れてたのは事実ですからね。」

「お前と同じ世界の住民がこっち来たらみんな闇属性使ってそうだな。」

「こっちの世界の人間、例えば勇者みたいな存在はきっと光属性とかを使うんでしょうけど、多分俺と同じ世界出身なら人間大半闇でしょうね。」

「……なんかあったらすぐ連絡しろ?可能な限り手を貸すし飲みにも付き合ってやるからな?」

「お気持ちは嬉しいですけど飲みにはもう行きたくないです。」

「なんでだよ!?」

「アオイさん酔うと絡み酒でカリンチョリンの俺に対して容赦なく肩組んで力んでくるんで。肩掴まれた時の力有り得ないくらいありましたからね?同席してくださった『ミメイ』さんが即座に場所入れ替えの魔法を使って同じ四天王の『ラーリエ』さんを、身代わりにしたから助かりはしましたけども、あの経験したらアオイさんとはサシでは絶対に飲みたくないです。」

「力に関してはオーガ族の特徴みたいなもんだから受け入れてくれよ。」

「ひ弱な人間との接し方を学んでください。少なくとも『ソル』さんは俺に対して俺に合った接し方をしてくださいましたから。」

「アイツは私をダシに使ってお前と仲良くなって最終的に自身の研究材料にしようとしてるだけだ!」

「どんな理由があろうとも少なくともアオイさんみたく溢れ出るパワーで俺を破壊しようとはしてきてないです。」

「自分でも理解してるんだけど酒飲むとやっぱ楽しくなるから仕方ないな!」

「その仕方ないで人が死にかけたんですよ。しかもあなたのタチの悪いところってその記憶全部あるところですからね?」

「きっちりかっちりしっかり記憶してるな。」

「本当にタチが悪い。」

「とはいえ物理的にも立場的にも力ある奴らに囲まれてるんだからなんかやな事でもあったら気軽に愚痴ってくれよな!」

「まぁ…その心は正直凄く嬉しいです。頭の片隅にくらいは入れておきますよ。」

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