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又、
この小説は作者の妄想・フィクションです。
ご本人様(キャラクター等)には一切の関係・関連はありません。ご迷惑がかからぬよう皆で自衛をしていきましょう!
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🧪『』その他「」無線「”○○○”」
「ここの部屋ってベッド取り付けられたっけかなぁ」
「あぁちょい待ち、んーっと…、あ、ほら。これでどう?」
大の男二人でキングサイズのベッドを部屋に置けるかどうかを相談して、結果はしっかりとふかふかで清潔な寝具が部屋の中にすぐさま置かれる運びとなる。
部屋のほぼ半分をベッドが占領するという何とも歪な空間になってしまったが、まぁよかろうと二人は頷いてぐち逸をそのベッドへと運んだ。
「寝心地どう?、いい感じ?」
レダーが緩くそう問いかければ、ぐち逸は両手をきゅっと自身のタンクトップへと寄せて、こくりと一つ静かに頷く。
「ん。なら良かった」
モゾりとレダーもぐち逸の右側に寝転がり、音鳴もあれこれと用意を済ませてからその左側にどさりと寝転がる。
「はわ〜、めっちゃいい感じやん。やっぱ新しいのは気持ちええなぁ」
すりすりとシーツに顔を寄せてから、不意にぐち逸の耳元に寄って“ふ〜…”と子どものいたずらの様に軽く息を吹きかけた。
『んっ、』
「へは(笑)、ぐっさん耳弱そうやなぁ、…なぁ、ちょっとだけこしょばいことしていい?」
「あ、それ俺もやってみたい」
レダーは同調するように音鳴と同じく“ふー…”とぐち逸の耳元に吐息を吹きかけ、そのままぴちゃりと舌をねじ込む。
『っ、ん、ッ、』
「かわええなぁぐっさん、、逃げちゃアカンよ?、ちゃんと耳だけで気持ちよさ感じ取ってな?」
そう言って音鳴もちゅっ…ちゅっ…と軽くキスをし、そのままちゅこり♡と耳に吸い付く。
『ンッ、っ、ぁ、ッ…、ん♡、ン、っ、♡、』
ぐち逸は弱々しく瞬きを繰り返しながら、ただただ二人の熱い舌にぴくりと身体を跳ねらせて悶えるのみ。
カクカクと跳ねるその腰は、直ぐにぐち逸の男の陰茎を膨らませるが…、二人はまだそこには触れずにするりと上半身に手を伸ばした。
耳に舌を添わせながら、二人はタンクトップの上からぷくりと立ち上がるその胸の先をすりすりと軽く指先で遊ぶように触れる。
『ンっ、ぁ、ッ…♡、』
「ふは(笑)、もどかしいでしょ?、自分で服まくりな?、そしたら直に触ってあげるから…」
そんな囁きにふるふると手元を動かして、ぐち逸は両手を握りしめていた場所を下半身のズボンへと移動させる。
「いい子だねぇぐち逸、いじられんの気持ちい?」
そう言ってかりかりとその先を引っ掻いたり、きゅっと摘んでこね回したり、レダーは触れる度に目をチカりとさせるぐち逸の表情に薄く笑みを浮かべる。
「ほな上はレダーに任せて、ずっといい子にしとる下の方もいじったろうかな…」
よたりと上半身を起き上がらせて、音鳴はぐち逸のズボンやら下着やらを全て取り除く。
また握りしめる場所が無くなったぐち逸の震えた両手は、きゅっと真新しいシーツを掴んではくはくと口元から息を漏らした。
「…大丈夫やで、痛いことは絶対せぇへんから」
熱を帯びて立ち上がっているその性器を柔く握り込み、きゅこきゅこと様子を見ながら上下に擦る。
『っふ、っ、♡、はっ、はっ、ッ♡、』
喉からきゅっと声を漏らしながらうっとりと目を細めるその姿…、しかしその性器からは先走りは出ているものの全く果てる様子がない。
「……いや、…もしかしてやけど、…ここ触るのがトリガーになってるんちゃうやろな?、」
ぴくりと眉をひそめて、音鳴は空いている片手ですりすりと爛れたへそ下を優しく撫でる。
『ぁっ、ッ、っへ♡♡、』
トントントンっ、と軽く指先で叩けば…、ぐち逸はカクンッ♡と身体を跳ねらせてそれと同時にぷしゃりと白濁な液を吐き出した。
「…うわ〜…、悪趣味な調教されてんね」
「ほんまに信じられんわ、何やこれ…、」
何度も何度も性行為中に火傷を負わされ、いつしかその行為自体も気持ちよさへとすり替えられてしまったらしい。
ぐち逸はやっと止まったばかりの涙腺をまた緩めて、ぽろぽろと無意識に涙を流し始める。
「、泣かんといてや、直ぐに塗り替えたるから、」
音鳴はスタッシュからローションを取り出してたっぷりと手に馴染ませる。
人肌で温かくなったそれを指に纏わせながら、つぷりとゆっくりぐち逸の菊座にふれて…そのまま指を押し入れた。
「、…、」
ぐち逸の中はまるで女性器のように柔らかく、一気に二本の指を押し込んでも苦しげな様子はない。
元警察の鋭い勘によれば、どうやらこの身体をずぶずぶにした奴は一人ではないらしい。
何人にも囲まれて、無理やり性行為を強いられて来たのだろうと嫌な憶測が頭を過ぎる。
『っ、ン、ッ…♡、はっ、はっ、っ、音鳴さん、』
「ん。なーに?、ぐっさん」
『、、慣らさなくても、大丈夫です、、』
そう言ってぱかりと股を開き、ぐち逸は言葉をゆるゆると並べる。
『痛みには、ッ♡、慣れてます、だから、っ…、音鳴さんの、入れて、ください、』
ズクンと体に衝撃が走り、音鳴はすぐさま頭をブンブンと振って口を開いた。
「だめだめダメ!、許さへんでほんまに?、何を言うてはりますの?、」
『ぇ、…だって、面倒では…?、』
「あ〜もうアンタはほんまに、、いーい?、これは一般の性行為に必要な順序やねん。相手のことを大切に抱く為の準備やからね?、分かる?」
くぱりと穴を広げて肉壁を撫で、そのままコツンっ♡と前立腺を優しく小突く。
『んっ♡、』
「大事な大事なぐっさんを抱くんやから、ぐっさんも俺たちに抱かれる心の準備っつーもんをせなアカンの。それが今やで?、…ほら、ちゃんと愛されとるの自覚して?」
そう言って何度もトントントンっ♡、とぐち逸の体に気持ちよさを流し続ける。
『っ、♡、ぁ、ッ…♡♡、わ、分かり、っ♡、ました、わ、わかった、ので、ン♡、それ、♡♡ッ、やめて、くださ、』
「はいぐち逸逃げようとしてる〜…、ダメだよ?、ちゃんと俺らの気持ち受け止めなくちゃ…ね?」
よいしょとぐち逸の顔に影を作って、レダーがその唇をチロりと舐める。
「口開けて?、ぐち逸」
『っ、ん、ぁ…、』
「ふふ(笑)、いい子…、ぁーンッ…、」
レダーは目を細めながらとろりとぐち逸の口内に舌を入れ込んで、そのままきゅこきゅこと優しく絡めとる。
その合間にも前立腺への刺激は続いたままで、ぐち逸は全身をぴくぴくと震わせながら二人の入念な愛撫にトクりと心臓が温かくなるのを感じた。
『ン♡、っ、ンぅ、っ♡♡、っ…♡、ん、ン♡、っふ、っ♡、ンンンっ、っ、ッ、っふ♡、ッ〜〜〜っ♡♡、っは、はーっ♡、はーっ♡、』
「ふは(笑)、えらいえらい…、痕触んなくったってイけるじゃん」
ぱちぱちと目を見開いて静かに驚くぐち逸は、今更になって二人に優しく抱かれるという怖さを感じ始める。
もしこのまま二人に愛されながらの性行為に及んでしまったら、もう自分は分厚く壁を作って取り繕う事が出来なくなってしまうかも知れない。
大切な人たちだと認識してしまうのが、こんなにも怖い、…酷く、恐れを感じる。
『っ、はっ、はっ、ッ、っ…、』
ぐち逸はずるずると逃げるように身を縮めて、上半身を起き上がらせようと唐突にベッドを軋ませた。
「ぐっさん?、」
「…なに逃げようとしてんの?」
その動きに違和感を覚えたレダーがぐち逸の身体をぎゅっと抱き寄せて、逃げれぬようにと背後をとる。
ぐち逸はレダーの腕の中でもぞりと身じろいで、正面にいる音鳴のことを焦った様子で見つめた。
「ぐっさん何か痛かった?、喋れへんから怖かったんか?、」
音鳴は両手のぬめりを拭ってぐち逸を心配げに見つめる。
『っ、ッ、…ち、違います、違くて、、その、』
「俺らに愛されるのが、怖くなったんでしょ?」
その言葉にぐち逸がガクっと肩を震わせる。
「このまま続けたら取り返しのつかない事になるって(笑)、今更気がついちゃったの??」
“お前はかわいいねぇ…”と呟いて、レダーはぐち逸の脇腹に腕を巻き付ける。
「……でも言ったでしょ?、全部奪うよって」
身も心も全部奪って、ぐち逸の頭の中をぐちゃぐちゃに掻き乱してやりたい。
「後悔したって遅いよ?、…俺らは真っ黒な人間、わるーい大人なんだから(笑)」
ちゅっ…と軽く頬にキスをされたぐち逸は、ひくりと喉を鳴らして身体をガクガクと震わすことしか出来なかった。
「ぅは〜(笑)、ぐち逸の身体あっつ…(笑)」
レダーは音鳴と居場所を交代して、じゅぷりとぐち逸の身体の中に自分の陰茎をゆっくりと押し込む。
音鳴に抱きしめられたまま、背後を取られて身動きすらも難しいこんな状況で…、ぐち逸はどうにかして逃げられないかと足を無理やりばたつかせた。
「はいはい大人しくしててね。どうせ俺らの力には勝てないんだから」
レダーがそんなことを呟きながら、がしりとぐち逸の腰を掴んでとちゅんとちゅん♡と腹の中をゆっくり押し上げる。
『っへ♡♡、ッ、゙っ、゙ゃ、ぁ♡、゙ッ、んぅ♡、っ、んっ♡、んっ♡、っふ、っは、…♡♡、っ、』
抜いては突いてをゆっくりねっとり繰り返し、ぐち逸が目をチカチカとさせながら絆されるのを面白げに眺める。
「お前は全くかわいいねぇ(笑)、…ン。ここが好きなの?、奥のところ?、あは(笑)、そっかそっかァ、じゃあいっぱい突いてあげないとねぇ〜」
“いい子いい子”と呟きながら、ごちゅり♡♡と奥を突いてひたすらにぐち逸を溶かす。
『っ゙はっ♡♡?!、゙ぁっ♡…、ッ〜〜〜♡っ、っひッ♡♡、っへ、だっ、だめッ、だめっ、レダーさっ、゙っ♡♡、ぉ、音鳴さ、っ♡♡、た、助けて、助けてぐださい♡、レダーさんが、ッぐっ♡♡、』
ぷしゃりと精液を吐き出して、ぐち逸が音鳴の胸元に顔を押し付ける。
「うんうん、気持ちええなぁぐっさん。大丈夫やで、なんも怖いもんはあらへんからなぁ…」
くしゃりと愛おしそうに薄緑の頭を優しく撫でて、音鳴はぎゅっとその身体を包み込む。
「ぐっさんかわえぇなぁ…、大丈夫だいじょうぶ、俺らはぐっさんのこと愛しとるだけよ?、好き好き言われるのも案外嬉しいもんやろ?」
音鳴がそう述べれば、きゅーっ…とぐち逸の内側の筋肉がレダーの肉棒を締め付ける。
「っ♡、へぇ〜…、あっそう、ぐち逸は甘々なセックスをご所望みたいだね。いいよ?、ちゃんと答えてあげる(笑)」
真っ黒な髪をかきあげて、ぐち逸がこちらに目を向けるようにと音鳴に頼んでクスりと笑う。
「ほら、俺の目ぇ見て?、ふふ(笑)、ぐち逸。俺お前のこと大好きよ?、すき好き、ほら、嬉しいでしょ?、」
“好き”と呟く度にとちゅり♡と身体を押し付けて、レダーは面白げにへらりと笑う。
「すきすき(笑)、ぐち逸、すきだよ、すきすきすき、」
『っ、きゅふッ♡♡、っ♡♡、ぁ♡、゙っ、ィ、ッ、いっく、♡♡、いぐいぐっ♡♡、ぁ、ま゙た♡、またイグ、っへ♡♡、っひ♡、ん゙ぅっ、〜〜〜ッ♡♡、っは、はっ…♡、はっ…♡、』
にんまりとイタズラげに笑うレダーの顔をトロンと眺めて、ぐち逸はとうとうポロリと胸の内の言葉を声に乗せて呟いた。
『はっ…♡、っ、っは…♡、ッすき、』
「……俺らのこと、ちゃんとすき?」
『ン、すき、すきです、レダーさん…♡、』
嬉しそうにゆるく笑みを浮かべて、ぐち逸がきゅっとまた肉壁を締め付ける。
「…はは(笑)。うん、良かった。ン、じゃあ、交代するね」
ぐぷりと引き抜いて、いつの間にかたっぷりとコンドームに溢れ出ていた精液をきゅっと縛り上げてから下着を履く。
もう拘束する必要もないだろうと思いつつも、手持ち無沙汰になると眠気が一気にやって来そうなので、レダーはぎゅっとまたぐち逸を抱きしめて小さく鼻を鳴らした。
「るんるんですやん…」
「そうねぇ(笑)。だってぐち逸、完璧に堕ちたもんこれ」
頭を撫でれば擦り寄ってきて、気持ちよさそうに目を細める。
「え、かわい。何それ俺もしたいが??」
「お前はもっとやる事あるだろ」
“さっさとコンドームつけろよ”と大学生のような若い笑みを浮かべて、音鳴は“はいはい”とぴっちり装着を完了させる。
「ぐち逸、こいつのでかい上に長いからな?、気をつけろよ」
「余計なこと言わんでよろしい。ったく…、ぐっさん、じゃあちょっと最初はきついかもしれんけど、、頑張ってな?」
そう優しく呟いて、音鳴はずぷり♡♡とぐち逸の中にその陰茎を押し込む。
『はっ♡♡、ぁっ、ッ、゙ッ♡♡、』
ミチりと腹の中を占領するその熱は、ごちゅり♡と前立腺を押し上げてから更に奥へと入り込んでいく。
『ぁ…♡、ぁ、♡、っひ、゙ぉ、ぁ、♡っ、』
思わず腰を掴んでいた音鳴の手をぎゅっと上から握りしめて、ぐち逸はごくりと息を飲んだ。
「はぁ、っ、ぐっさん、あとちょっとやから、ッ、息吸って?、身体、もうちょい緩めて、」
音鳴も苦しそうに息を吐き、ポタリと汗を垂らして笑みを浮かべる。
『っ、すぅッ…、はっ♡、すぅ…、っ、は、゙ぁ、゙ぅ、ん゙ぅッ♡♡〜〜〜っ、っは♡♡、っは♡、』
ぐぽんっ♡♡と変な音を立てて入り込んだ圧倒的な熱の体積に耐えられず、ぐち逸はぴゅるぴゅると静かに尿を滴らせた。
「やば。ぐち逸潮吹いてんじゃん」
「ふー…、っ、ぐっさんごめんなぁ、後でちゃんと身体洗ったるからな、」
ぐぽぐぽ♡とぐち逸の腹の中をゆっくりとピストンすれば、ぐち逸はその熱に押し上げられて濁点まみれの声を漏らす。
『゙ぅ、゙ぁ♡、っ、゙ぁ、ぁ、ぅぐッ、っふ♡♡、ッ、゙み、みっさ、ッ♡♡、っ、゙ん、゙んッ、♡、』
「…なーに?、ぐっさん」
圧迫感に押しつぶされて涙が溢れるその目元を優しく拭い、音鳴はぐち逸の言葉を待つ。
『っ、♡、すき、すきです、ッ、なんとも、゙ぉ、思って、ない、ッ♡♡、なんて、っ、うそ、です、゙っ、ごめんなさ、ッ、ごめ、っ、なさ、』
「ッ、ふは(笑)、…うん。わかっとるよ。ぐっさんは真面目でいい子やね…、いっぱいよしよししたるから、もう謝らんといて?」
ずるりとぐち逸の身体から引き抜いた陰茎をすぐさまばちゅんっ♡♡と押し付けて、その身体に強烈な快楽を叩き込む。
『゙ン゙おっ♡♡、゙ッ〜〜っ♡♡♡、っへ、はへ、ぁ、ぁ、゙まっ、ッ、ぉ゙あっ♡♡、っふ♡♡、』
「ぐっさん好きやで、すき好き、っ、どこにも行かんといてな?、ずっと俺らと一緒におるんやで?」
よそのギャング組織に行こうものなら、俺らは何をしでかすか分かったもんじゃない。
うちの組織には身内を大事にする奴らがあまりにも居すぎるのだ。
『♡♡、ずっと、っ、いっしょ、゙ぅぐ♡♡、っ、嬉しいです、ッ、ゔれし、♡♡、俺、ずっと、一緒に♡、゙いたいっ♡♡、くふッ♡♡、〜〜〜っ♡♡、っは♡ッ…、ぁ、』
何度目かも分からない気持ちよさが身体を貫いて思考がどろどろに溶け切ってしまったぐち逸が、カクンッと後ろにいるレダーに頭をもたげてぷちりと意識を途切れさす。
「ン。あ〜…、お前ぐち逸のことぶっ壊したぁ(笑)…、」
「はっ、や、いやいやいや、…いや゙ぁ、゙んーこれはー、ぐっ…俺がやった。っ〜、ほんまにごめんぐっさん!、歯止め効かせる言うたのに〜(泣)」
“つい可愛くてやってもうた…”とそこそこに反省して、音鳴はその巨根をずるりと引き抜く。
「、しかもお前そこまでやっておいてイッてないのやばい本当に…、化け物じゃん」
「っ、うっさいのぉ、俺のは別にええねん。それよりぐっさんを風呂に入れてやらんと…、」
すぐさまに下着をスルりと履いて、音鳴はぐち逸を抱きかかえる。
「ふぁー…、じゃあ俺眠くなったから後はよろしく〜」
「コイツほんまに…、はぁー…、ほな行ってくるわ。シーツだけは変えて寝てくれ。…返事はぁ?!」
「ふへ、は〜い(笑)」
ひらりと手をあげて満足気に笑うレダーをジト目で見つめてから、音鳴はまた一つため息を漏らして静かにその場を離れる。
ぐち逸の身体はもちろん綺麗さっぱり洗われ、暫くの間はレダーたちと共にお昼寝をすることとなった。
うつらうつらと目を開けば、淡い陽の光が薄ぼんやりと部屋中をオレンジ色に染めていた。
顔をもぞりと右に向ければレダーが居て、その反対の左を向けば音鳴が居る。
どちらもすやすやと気持ちよさそうに眠っていて、何故こんな事になってしまったのかを一度よく考える為に天井を見つめる。
身につけている服は誰かの部屋着なのか、ふんわりと落ち着いた香りが鼻を燻った。
若干左に眠る男の香水の匂いがするなぁと思いつつ、ぐち逸は無言で考える。
『………はぁ…、、』
どうやら自分はとんでもない事をしでかしてしまったらしい。
いつもはチャラけて和気あいあいとしているピンク色のギャングたちが、本気で一匹の兎を狩ろうと思えば造作もないことなのだと思い知らされる。
『っ、ふーー…、、…、、』
思い切り息を吸って静かに長く長くその空気を吐ききれば、両手でぱしりと顔を覆って目を瞑った。
『………、どうしよう……、』
嬉しくなってしまった。
あんなにも優しく扱われて、好きだなんだと囁かれて、酷い醜態を晒しても尚、こうして傍で何ともないような顔をしてすやすやと眠っている男たち。
後にも先にも、恐らくこれほど自分を愛してくれる人間に出会うことは無いだろう。
『っ、…っふ、゙っ、ッ(泣)、…、』
だからこそ、いつかのタイミングで突き放される時が来ると思うと、、こんなにも傍にいるのが怖い。
一度懐に収めてしまったこの感情を、どうすれば無かった事にしていつも通りに振る舞えるのだろうか。
『ッ゙ぅ、はっ、はっ、ッ、っ、』
泣きわめきそうな声を必死に抑え込んで、ただただ静かに涙を流す。
「………、ぐち逸」
『゙ん、ッ…、、レダーさん、ッ…、起きて、ましたか、、』
震える声をなるべく平坦にして、ぐち逸は“おはようございます”とだけ述べる。
「……ぐち逸。俺ね、お前の考えてること何となく分かっちゃうんだけどさ、…音鳴みたいに、心の底から優しい言葉とか言えないんだよね」
“てか思いつかないし…”と気だるげに呟いて、レダーはぐち逸の胸元をトン…、トン…、と柔く叩く。
「だからさ、俺は行動でしか示せない訳。お前をここに引きずって来たのも、それだけお前の事を気に入ってるからだよ。…分かる?」
ぐち逸はきゅっと口を噤んで、こくりと頷く。
「……はぁ、…わかんない。俺こういうのほんっと向いてないわ」
「確かに向いとらんなァ(笑)、下手くそが」
ぱちりと目を開いた音鳴がチラリとぐち逸の様子を見て、よしよしとサラサラになったその髪を撫でる。
「ぐっさんおはよぉ。顔みせて?」
『っ、嫌です…』
「んな事言わずに見せてや(笑)、はいお手て回収〜」
するりと片方の手を捕まえて、きゅっと恋人繋ぎで身動きを封じる。
「またポロポロ泣いとったんかぁ…、泣かんくてええのよ?、俺らはずーっとぐっさんのこと大好きなんやから」
そう言って音鳴がぐち逸の目元にちゅ…と優しいキスを落とし、ぐち逸はその行為にぱちりと目を開いて音鳴の顔を見る。
「へは(笑)、びっくりして涙止まったわ。も〜、ぐっさんはホンマに可愛ええなぁ」
子どものように“すきすき〜”とぐち逸に抱きついて、音鳴は言葉を続ける。
「もしまた不安になったら直ぐに泣くでも言うでもしてくれればええよ。そしたら俺、ぐっさんが納得するまで何回でも好き好き言うたるわ(笑)」
『、音鳴さん…、』
にこにこーっと嬉しそうな笑みを浮かべて、音鳴はぐち逸のことを見つめる。
『…、…ぁ、ありがとう、ございます、、』
ぐち逸は少しだけほっとした様な顔を見せて、きゅっと音鳴の手を握り返した。
「、、はぁー…、見せつけかぁ?、見せつけだなァお前なぁ??、」
レダーはニヤリと笑う音鳴にぴきりと一本筋を立てて、ぐち逸の空いたもう片方の手をぎゅっと荒く握りしめる。
そして、なんのまいぶれもなくぐち逸の唇にそっとキスを落とした。
優しく優しく触れるだけのキスをして、レダーはぐち逸と目をかち合わせる。
「俺らから逃げたら殺す。わかった?、ぐち逸」
『…、…はい。わかり、ました、』
強い口調や行動に反して、レダーの瞳は存外優しく、それでいて何だか温かい。
「たはーっ(笑)、圧やん!、めっちゃ圧ですやん!、まじかぁレダ〜(笑)」
「はい殺す。お前だけは絶対に殺す」
するりとスタッシュから銃を取り出し始めたレダーと、“やべ”と言ってベッドから転がり逃げる音鳴。
『っ、、っふ、っは(笑)、』
そんな二人の姿を見て、自分が悩んでいたもしもの話の生産性のなさにふと呆れた笑いが漏れる。
バンッ!、と壁に当たった銃声音と甲高い悲鳴すらも、今はぐち逸をクスクスと笑わせる為だけの環境音に過ぎなかった。
ピンクのギャング…、868はやはりこうでなくては締まらない。
「ぐっさん怪我したぁ〜(泣)、治して〜(泣)」
『ンっ…。はい、治します』
泣いて縋り付く音鳴の頭を撫でてから、ぐち逸はいつもより少しだけその声色に明るさを乗せて、“仕方がないですね…”とゆるくゆるく呟いた。
野うさぎはカゴの中[完]
コメント
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ふぅ…(栄養摂取)
長い時を経て(?)のお清めセッ…最高でした。メンケアもする元警察🔊さんが終始イケメンでした。片付け後おそらく服も貸してくれてるし……otgtの沼にハマりそうです……素敵なお話ありがとうございます!