『私を見て』
※本作品はノンフィクション作品です
一部虐待や自傷行為等の表現がございます、見るのがつらい方はそっと閉じて下さい
では、物語の中へいってらっしゃいませ、、
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雅side
なんか、八木また大きくなったな
なんて思っていたら
八木
「そいや、話ってなんだ??」
雅
「あ、そうだ、!今日朝来る時に聞いちゃったんだ、、担任と八木で私の話してるの、、」
雅
「っ、、聞くつもりじゃなかったんだけど、!その聞こえたというか、、?なんと言うか、、」
八木
「聞こえちゃってたか、、?なぁ、、北条俺に何があったのか話してくれよ、、」
雅
「けどっ、、きっと聞いたら、、幻滅するよ、、、?」
八木
「そんなことはないっ!!俺、、北条のこと好きだから、、お前のことならなんでも受け止めるつもりだから、、!」
雅
「八木、、?好きって、、言ったの、?」
八木
「そうだよ、、!好きだよ!!きっと北条は友達ぐらいにしか思ってねぇんだろu」
あまりの嬉しさに八木に抱きついてしまった
八木
「おわっ、、ほ、うじょ、、う??」
雅
「あぁ、!!ごめん、、いきなり、私もその、、好きだから、八木のこと、、が」
八木
「は、?えっ、、?そうなの、、?」
雅
「いまこの状況で嘘つく人いる?w」
八木
「まぁ、、居ねぇか、、じゃあ俺ら、両思いなのか、?」
雅
「まぁ、、そういうことでしょ?」
八木
「やべっ、、もう時間だ、一旦教室戻ろう」
雅
「そうだねっ、、あっ、、!」
急いでいた俺はバランスを崩してしまった
八木
「北条っ!!」
そう言って、八木は俺の腕を掴んだ
雅
「ごめんっ、、ありがとう」
八木
「早く行くぞっ、!」
急いで教室へと戻って行った
授業終わり、八木がこっちをじっと見つめてきていた
雅
「ちょ、もう、なぁに??」
八木
「いや、なんか、可愛いなーって」
雅
「は、、?もうー!!アホなのかお前は!w」
八木
「アホじゃないってw」
雅
「あ、それで、朝の続きなんだけど、、」
八木
「忘れてたわ、、北條がいいなら、、」
雅
「八木がちゃんと守ってくれるって約束するならね、?」
八木
「守る!!守るよ!絶対に」
そう言い真剣な眼差しで俺を見つめてきた
本気なんだとその目からしっかりと伝わってきて、恐る恐る今までのこと全てを八木に話した
八木
「っ、、、、思ってたよりも酷いな、、
俺は許せない、、お前をそんなにボロボロにしたヤツらを」
雅
「怒ってくれてありがとう、けど八木はもっと気になってることあるんじゃない?」
八木
「は?気になってることって、、、あっ」
雅
「さすがにここでは脱げないから、昼休み保健室行こっか」
八木
「わ、わかった、、」
雅
「八木、、今まで黙っててごめんね、嫌われたくなくてずっと隠してた、、、」
八木
「そんなことで嫌いになるかよ、仮にもし好きじゃなかったとしても俺は北条を受け入れるよ」
雅
「あはっ、、wもうー、、そうやって泣かせるんだから、泣」
八木
「えっ、、ちょ、、泣かないで、、?北条はよく頑張ったよ、これからは幸せになろう」
雅
「うんっ、、ありがとね」
そう言い俺は八木にハグをした
今までよりも強い力で
そうして午前の授業が終わり、給食の後保健室へと向かった
八木side
なんか、いやらしいことするわけじゃないのに妙に緊張しちゃう、、、
落ち着け俺、、落ち着け、!!
なんとか気持ちを落ち着かせ、北条と二人で保健室へと向かった
雅
「八木、、ちゃんと見てよ、?」
八木
「う、、うん、!」
北条はゆっくりと長袖長ズボンを脱いだ
そこにはあまりにも生々しい数の傷がいくつも刻み込まれていた
腕の内側にはリスカの跡が大量に
足やお腹等には殴られた痣が
とても見るには耐えれない光景だった
雅
「八木、、?大丈夫、?」
八木
「んっ、、大丈夫だよ、あの、さ」
雅
「ん?どうしたの、?」
八木
「そのっ、、触ってもいい?痛かったらすぐにやめるから」
雅
「いいよ、?触りたいだけ触りな?」
八木
「ありがと」
そう言って俺はそっと北条の体に触れた
何度も切ったであろう腕はボコボコしていた
身体中から悲しみが滲み出ていた
あまりの怒りと悲しさで北条をゆっくりと抱きしめた
そうしていたら、北条は俺の腕の中で静かに泣いた
いつの間にか昼休みが終わりに近づいていたため2人で教室へと戻って行った
北条は一体どれだけの期間苦しい思いをしてきたのだろうか
帰る時に言おう北条に、もう泣かなくていいんだよって、俺が北条のこと沢山沢山幸せでいっぱいにしてあげるよって
なんか、、恥ずいけど、今俺が北条にかけてあげられる言葉はこれぐらいだから、、
やっと好き同士になれて、北条は俺もちゃんと頼ってくれてる
もう両思いなんだよな、、俺ら
まだまだ先は長いけれど、北条の祖父がどう出てくるかも分からない、、
話聞いてる限り、俺らの関係バレたら、、どうなっちまうんだ、、、、
怖い、、お互いがお互いのこと好きなだけなのに、殴られるかもしれないって思ってしまう
ずっと北条はこんな思い抱えながら生きてきたのかな、、?
きっと多分、恐怖で震えていたんだと思う
でも、俺が見ることはないんだろうな
そう安心していた、あの日が来るまでは
今でも忘れはしない、冬が来て、とてつもなく寒い日だった
今日は雅と一緒に学校へ 登校する日だ
にしても今日はとんでもなく寒い
雅のために俺の上着1枚持ってこう
きっと可愛いんだろうな、、上着着た雅
早く会いたい、早く会って今日は、、
初めてキスをする日だから、!
胸に期待を踊らせて自転車をいつもより急ぎめで走らせた
雅の家が見えてきた、LINEいれなきゃ
八木
『雅ー!!家ついたよ、起きてー!!』
あれ?おかしい、いつもはもっと早く既読がつくはずなのに、まだつかない
なぜか嫌な予感がした
そう思った俺はそっと雅の家へと近づいた
雅
「ごめっ、、なさいっ、、、ゲホッ、
もっ、、やめっ、て、、、息が、、、」
雅祖父
「なんだあれは!!なぁ、!クソガキが何が死にてぇだよ!じゃあ俺がお前のこと殺してやるよ!!!」
雅
「ごめん、、なさいっ、!」
雅祖父
「はぁ、、もういいわ、てめえ早くどっか行け、話は帰ってきてからだからな、覚悟しろよ」
雅
「わかりまし、た、、」
雅が家から出てきた、何があったのか聞きに行かなきゃ
雅、、??なんだその顔は、、
早くっ、、早く雅の傍に行かないとっ!!!
八木
「雅っ、!!雅、、大丈夫か、??
一旦俺の上着被ってろ、、このまま学校行こう、後ろ乗って、ちゃんと掴まって」
雅
「ごめんなさい、、、ごめんなさいっ、」
八木
「謝んな、お前は何も悪くないだろ
謝るな、、学校行ったら起こったこと全部話してくれればいいから」
そう言い静かに学校へと自転車を走らせた
後ろに乗っていた雅はずっと黙ったまま俺の服を強く握り、泣いていた
そうして学校へと着き、雅を支えながら誰もいない教室へと向かった
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『私を見て』 7話 両思い
いかがだったでしょうか?
6話から7話までは基本的に結構恋愛面多めだったのですがここに来て、少し重くなります
一体八木は何を見たのでしょうか、?
そして雅の身体に起こっていることとは
全てが謎に包まれたまま、7話終了となります
8話もだいぶ長めのストーリーになると思いますので、頑張って読んでください!!
では、次のお話でお会いしましょう、、
次回 『私を見て』 8話 一緒に暮らそう
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