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先にベッドから起き上がり、ふちへ腰かけた彼が、


「風呂は、どうしようか?」


ふと口を開いた。


「ど、どうするって言うのは……?」


その聞き方には、たぶんきっと深い意味合いが含まれているんだよねとおぼろげに感じる。


「どうするんだい?」


もう一回、答えを急かされるかのようにも尋ねられて、


「いっ、一緒に入ります!」


と、声を上げた。


すると、「え、一緒に?」と、彼に驚いたように聞き返された。


「……え?」と、今度はこちらがびっくりする。


「一緒にという意味じゃ、なかったんですか!?」


「いや、ただ先に入るかどうかを聞いただけだったんだが」


ああ、これは深読みをしすぎちゃったかも……。


「一緒に入ろうか、君が言うなら」


ひゃー、やっぱりそういう展開になりますよねぇ〜……。


ここはどうやって切り抜けようかと、ぐるぐると頭を巡らせる。既にベッドを共にした後ではあったけれど、男の人とお風呂に入ったような経験は一度もなく、恥ずかしさがじわりと込み上げた。


「前にもシャワーを一緒に浴びただろう」


私の動揺を感じ取ってか、彼はなんでもないことのようにそう口にするけれど、


それとこれとは、なんて言うかやっぱり覚悟が違うんですってば……と、真っ赤になる顔をブランケットをグッと引き寄せて隠した。


ダンディー・ダーリン「年上の彼と、甘い恋を夢見て」

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