わからないよ。
一体どんな気持ちで君は笑っているんだい?………………君の笑顔にはいつも嘘があるね……。
それは、偽りなのか、それとも本当なのか……。
どちらにしても、君らしくはないよ。
さあ、教えてくれないか。
どうしてそんな顔ができるのかを。
君の顔に浮かぶソレは、果たして本当に笑顔かい?……ああ、なるほど。
そういうことか。
つまり君は、本当は僕を笑いたいわけじゃなくて 僕のことを哀れんでいるだけなんだろ? それで僕は、今まさに笑われているんだろう? まったく、なんて悪趣味な冗談だよ。……はぁ、わかった。
君の言う通り、素直になってみることにするよ。
だから頼むからもう黙ってくれ。
君の言葉をこれ以上聞きたくないんだ。
だってほら、耳を塞いだところで聞こえてくるんだよ。
君の囁き声が。
──ねぇ、どうして泣いているの? 涙は止まらない。
止め方を知らないから。
けれど、拭うことくらいできるはずなのに、身体が動いてくれない。
まるで自分のものではないかのように、身体の自由がきかないのだ。
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