資料の片付けも終わって、俺は休憩室でカフェオレを飲んでいた。ちなみに使ったコーヒー豆はこの前、ボルサリーノさんにもらったものである。
「やぁ、休憩中かい?」
ふと声をかけられた方を向けば、ボルサリーノさんがいた。はい、と返事をして、隣に座るよう促すと、ボルサリーノさんは俺の隣に腰かけた。
俺は入れ替わるようにして立ち上がり、ボルサリーノさんの分のコーヒーを入れる。
「ありがとう」
「どういたしまして」
そう言って、またソファに戻る。すると、すぐにボルサリーノさんが口を開いた。
「次はいつ、海軍本部から出るつもりだい?」
「え? えー……そう、ですね……。もうしばらくここにいてから、シャボンディ諸島の方に行こうと思ってます」
「シャボンディ諸島? それまたどうして?」
不思議そうな顔をしながら、ボルサリーノさんは俺の顔を見る。まさか知り合いの海賊がこぞって揃うから行く、なんて言えないので前々から興味があって、本部からも近いですし、と適当に誤魔化しておく。
「俺は旅人ですからね。一つのところに留まっているのが性に合わないんですよ」
「ふぅん……そういうものかねェ……」
俺の答えに、ボルサリーノさんは少し考え込むようにしながら、コーヒーを口に含む。
この人たちは別に俺がここから出ることを悪いことだとは思ってない。ただ行くならちゃんと面と向かって報告しろ、というお母さんみたいなスタンスなのだ。
だから4年前、俺がキッド海賊団に半ば誘拐じみたことをされたときに文面で報告した俺にかなりお怒りだったらしい。じゃなきゃ再会早々ガープさんに拳骨落とされねぇしな。
でもなぁ、俺もう23歳なのよね……精神年齢も合わさればさらに上。心配してくれるのは嬉しいけどさ……ちょーーっとばかし過保護すぎじゃないかな~って思うのよな。