テラーノベル
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「は〜…前髪ミスったぁ……」
幽玄は、鏡で自分の姿を見ながらそう言う。
「ま、明日死ぬしいっか。」
「結局心中相手みつけれなかったなぁ。」
体や顔のあちこちに包帯や絆創膏を貼っており、美しい顔が台無しだ。
「あ〜あ!来世は…来世は水母にでもなりたいなぁ。、
もう遅いけど。」
そう言って、また学校が始まる。
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「おい、おいっ!無視すんなよ。」
また、傷が増える。
もうこの言葉も、あと十年は聞かなくてもいい。
「…」
クラスの人も、私を嘲笑したり、無視したりするから大っ嫌いだ。
「…じゃあホームルーム始まるぞ。」
しかもこの担任も、このいじめの騒動を無いかのように扱い、しかも公然猥褻罪に当て嵌まるようなことをしたりするのも私たちは目撃している。
女子生徒の背中を触ったり、時には後ろ髪をなでたりもしている。
(はあ、がちでくそだなぁ)
まぁ、担任も仕事やら何やらでストレスが溜まっているのだろう。
動機は、大体皆同じだし。
放課後、呼ばれたから近くの公園に行っていじめっ子達を待った。
だが、いじめっ子達は来なかった。
(殴られるよりかはましだ)
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家に帰ると、また母親が荒れ狂っていた。
今日こそは抗うはずが、又できなかった。
又、殴られた。
痛い。
もうなれた。
こきゅうがあさくなる。
はいがつぶされたように、またたくまにいきができなくなる。
これも、もうおしまいだ。
尊き命に感謝を、甘美な死に拝謝を。
乾杯。
私は、無意識のうちにコンビニに向かった。
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何を買おうか。
あ…喉乾いてたんだ。
水買おう。
あと、ぐみも買おうかな。
「ありがとございました〜」
そう、店員の適当な声が最後で、いつの間にか赤信号の道路に飛び出していた。
キーッッ
あ、死んだ。
ま、ちょうどいいね。
このくそみてぇな世界に、完敗。
ーーーーーーーー
「ッふ…?どこだここ。」
誘拐…?や、でも死んだんじゃん。私。
あ、でも意外とここ丁度いい気温だ。
「お、来たやん笑」
「誰っすか?」
人の気配を感じないと思ったら…まさか本当に人じゃなかったとは。
「君はさ、来世に何になりたい?」
「ん〜…水母かなぁ。」
「へぇ!いいじゃん!」
「ありがと、ね、ここどこ?」
「ん〜?ここはねぇ、賽の河原だよ。」
「ふぅん、で、あんたは誰なの?」
「さっきから質問が多いねぇ。僕は所謂〜…」
「?何?急に黙って。」
「いや〜君にはちょっとだけびっくりさせちゃうかもなぁって」
「…?」
「僕はねぇ、“創造主”だよ。」
「ふうん。」
「あれ、あんまりびっくりしてない?」
「ま、こちとら人生に絶望した奴なんで。」
「あ〜そっかぁ。」
「んで、さっき来世になりたい奴聞いてきたけどさ。
それにしてくれんの?」
「ま、僕は良いけど。」
「マ?じゃあそれにしてよ。」
「でも、不完全になっちゃうかもよ?
僕、まだ創造主なったばっかだし。」
「いいよ、」
「おけ〜。じゃ、いってらっしゃーい。」
「…またね。」
「じさつしないでよー」
「善処する〜。」
「それしないパターンね」
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「はぁッねむ…てか吐きそうなんだけど。
なにあれ。がち酔ったんだけど。」
目が覚めると、知らない場所に居た。
「うしッッ!探索でもするかね‼︎」
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「お〜…現代より進化してんじゃん。」
てか、水母にしてくれるって言ってたけど、本当にしてくれたんかな。
でも、触手とか無いし、代わりにかは知らないけどなんか髪の毛的なの生えてる…
うわ、めちゃ綺麗な白髪やん。
さらさらだし。
前はシンプルな黒髪だったけど、これはめりっとかも。
てか、他のやつ見てねぇじゃん。
居ないんかな。
足いてぇ…靴はいてねぇじゃん。
まず足という概念が私の体にあるかわからんが。
お、あそこ建物あんじゃね。
よし、腹割って入るか。
足いてぇし。
「しつれーしまー((ね、君だれ?
「⁉︎吃驚した…」
「ごめんごめん、僕は…
コメント
3件
おお、これはまた重くて美しい始まり方だな…。幽玄の諦めきった口調と、それでも「水母になりたい」って願うギャップが刺さるわ。死の直前に買ったグミと水を覚えてる生々しさとか、「善処する」って言い残すラストがもう続きを気にさせてくる。創造主もなんかフワフワしたやつで、ちゃんとクラゲになるのかな。1話から世界観に引き込まれた。続きが待ち遠しい🔥