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禁じられた魔法使い
第二話 悲劇の場所
アイ「何ここ……海は真っ黒だし、生き物はまるで居ない……」
レオ「……町長だよ。」
アイ「え?どういうこと、?」
レオ「町長は”自分以外”の魔法使いや魔法が嫌いなんだ。」
アイ「え、町長魔法使えるの、?」
レオ「そうだよ。町長は今まで……僕の母さんも……殺された。」
アイ「酷いっ、、、」
少し浜辺を歩いていると遠くに施設が見えた。とてつもなく大きい施設だ。私達はその施設に足を踏み入れた。まず最初に見えたのは……実験台にされたであろう動物達だった。
アイ「……!」
私はあまりにも酷い光景に俯いてしまった。
レオ「見なくてもいい。手を繋げる?連れて行くから。」
アイ「うん……」
少し歩いているとレオは止まった。顔を上げると白髪の女性が立っていた。
レオ「カナデさん。連れてきたよ。」
カナデ「おぉ……大丈夫だったかい?」
アイ「え、あ、大丈夫です、?」
カナデ「私はカナデ。こう見えてもしっかりババアだからさ。気軽に喋っておくれよ。」
アイ「はい、?」
レオ「町長見つけた?」
カナデ「まだだ、どうやら地下の方にいるらしい。」
レオ「地下か、また面倒臭いところに……」
軽く会話をしていると下の方から獣が叫ぶ声が聞こえた。
カナデ「……嫌なこった。ここにいると気が狂う。」
レオ「僕だって嫌だよ。」
アイ「ねぇ、 帰らない、?」
レオ「帰っても居場所はない。せめてここの動物達を助けなきゃ。」
??「何を助けるって?」