コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
放課後。
体育館前。
『うわ〜もう人だかってるやん』
陽菜「今日、近所の高校と練習試合らしいねん
だから、いつもより多いわ」
『まじ〜…人混み苦手やのに勘弁して〜…』
陽菜「あっ今から始まるみたい!前行くよ!」
キャー侑〜
キャー治〜
キャー角名くん〜
黄色い声援をうるせええと耳を塞ぎながら
人だかりを抜けて1番前まで来た
バレー部「よろしくお願いしァス!」
キュッ キュッ とシューズの音と
「ナイスレシーブ!」「ワンチ!」
かけ声が響く
バレーなんてこんな近くで見たの初めてやな
横で陽菜は大きな声で
宮侑がトスを上げたボールがスパイクで決まる度にキャーキャー騒いでる
団扇とかまじでみんな持ってるんや
陽菜の団扇とか持ってないと浮くっていうのは
ほんとやったんや
アイドルかよ、、、
まあ確かに顔はかっこいいけど、、、。
ボーッと宮治の団扇を片手に突っ立ってるだけの私。
苦手だなぁ、、。
ふと試合後半
10番のゼッケンをつけた男の子に目がいった。
確かあれは
すな、、、
角名倫太郎、、、。
前半は全然目立たなかったのに後半になってから
すごいスパイクを打つ。
なんというか、体がぐにゃっと?
体幹どないなっとんねん
脊髄入ってる?
無脊椎動物なのではないか…。
とかしょうもない事を考えながら
私は角名倫太郎という人物をじっと見つめていた。