テラーノベル
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最終話です!
よろしくお願いします!
スタートヽ(*^ω^*)ノ
講義室には、机と椅子の並ぶ静かな空間だけが残されていた。外の喧騒は完全に遮断され、窓から差し込む夕暮れの光が、二人の影を長く伸ばしている。
レトルトはゆっくりとキヨの手を握る。
人形を手にしたその日からの事を全てキヨに話終えた。
胸の奥が熱くなるのを感じながらも、震える声で口を開く。
「俺ね……全部、分かってたんだよ、キヨくん。」
キヨの目が一瞬、見開かれる。その表情は困惑して青ざめていた。
「おばあちゃんが人形の事、絶対バレたらダメだって言ってた。でも、全部話しちゃった。これで全部終わりかな。」
苦しそうに笑うレトルトの声は震えていた。
キヨの手が一瞬、かすかに動く。普段は強気で自信に満ちたあの瞳が、今は少しだけ揺れている。
机の上に置かれた人形を見つめ、レトルトはそっと指先で触れる。
「人形のせいで、最初はびっくりしちゃったけど……でも、キヨくんから伝わってきたいろんな気持ち、全部、幸せだったよ」
「怒りとか、嫉妬とか、独占欲とか……痛みもあったけど、全部、俺に向けてくれたんだってわかる。嬉しかった。キヨくんがくれる感情全部が嬉しかった。」
レトルトは視線を上げ、キヨの目を見つめた。
「ねぇ、キヨくん。人形の効果は、もう終わっちゃったけど……これからは、直接、伝えてほしい」
「それにね、キヨくんのこと……ずっと、ずっと、大好きだったんだよ!」
レトルトの笑顔は、夜空に浮かぶ月のように静かで優しく、キヨの心をそっと包み込む。
どんなに焦ったり、悩んだりしても、この笑顔さえあれば全部が帳消しになるような――そんな温かさがあった。
キヨの存在は暖かい太陽の様にレトルトの世界を明るく照らす。
どんなに暗く、迷いそうな日でも、キヨの笑顔や声、仕草のひとつひとつが、まるで太陽の光のように心を温め、前に進む力を与える。
二人の愛は、天体のように静かで確かで、永遠に輝き続けるものだった。
『「光を知る月、影に触れる太陽」』
おわり
私の妄想話にお付き合い頂きありがとうございました!
今回は少しファンタジー要素のあるお話を書いてみました。
よければ感想など書いて頂けると嬉しいです。
リクエストもお待ちしてます⭐︎
ありがとうございましたヽ(*^ω^*)ノ
コメント
2件
こちらこそ最後まで読んで頂きありがとうございました😊 ドリパロ、、、とは?
うわぁぁぁぁぁ!!ほんとに今回もめっさ最高でした!!リクエストにお応えしていただきありがとうございました!早速リクエストよろしいでしょうか?ドルパロって可能ですかね?