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その日も、いちごは ほのかちゃんと お昼をたべた。
お菓子おいしかったよーとか、シールをみせあったりとか。
「いちごちゃん、その キーホルダーかわいいね」
「えへへ…これ、がちゃがちゃの……」
すこしずつ、いちごも お喋りができるようになってきました。
ほのかちゃんの前だと、こわくないきもちが ふえてきたのです。
だけど
あのこがいない。
いちごは、ひとりで図書室にいきました。
もう 3日もあのこにはあってません。
静かな部屋で、机の上にてをついて、
窓の外をぼーっとみる。
……わたしがあの日、図書室にいかなかったから?
怒っちゃったのかな
違う人となかよくしたから?
暖房がきいてるはずなのに、あのこが居ないと寒くて、
そっとつむった いちごの目の中に、
まっすぐこっちをみる、まっしろい雪ちゃんの姿が よみがえった。
ぽろっと、瞼にたまっていた水がスカートへおちました。
(…あいたいな)
いちごは、図書室のなので言葉にしないぶん、 つよくこころで呟きました。
その日の夜。
ゆめをみた。
あの暖房がきいた暖かい図書室で、
雪ちゃんがわらってました。
でもーー
ちょっとだけ、さびしそうだった。