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6 - バグ病 太中

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2024年01月30日

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太中 15歳

バグ病

下手注意













森「うん、此れはバグ病だね」

中「バグ病?」


バグ病って確か…

ノイズが頭の中で鳴るって云う


中「道理で気持ちわりぃ訳だ」

太「そんな病気にかかるなんてホント弱いね」

中「ぁあ゙?何だと?!」

森「太宰くんよしなさい」


僕は煽るだけ煽って最後におまけに舌を出して挑発する

…ほら、又のっかって来た

ほんと、単純な癖に


森「其の状態で申し訳ないのだけど…」

中「判っています」

森「助かるよ、じゃあ太宰くんと行ってきてくれるかな?」

中「はい、解りました」


えぇ…厭なんだけど

何で僕が中也なんかと…



仕事終了っと

疾く帰りたい…


中「ぅっ~…」

太「何?又あの病気?待つ気無いからね」


はぁ、置いて行くのは良いけど

そうしたら怒られるのは僕なんだよな…

面倒臭いけど少し位まってあげるか

ほんとに少しだけ…

・・・・・

遅い…遅すぎる…


太「もうっ、疾くしないと置いてくよ中也!」


そう云って振り向くと其処には中也の姿はなかった


太「中也〜何処行ったの?」


真逆先に帰ってたりしないよな

…仕方ないし帰るか


太「ねえ森さん、中也が居ないんだけど」

森「一緒に帰ってきたんじゃないのかい?」


帰ってない…


太「バグ病の直し方って何?」

森「其れがね、無いのだよ」

太「無い?」

森「只、対象者は跡形もなく消える…真逆」


森さんは其れきり口を噤んでしまった

でもしっかりと解った

中也は消えた、跡形もなく

やるせない気持ちになり部屋を出て自分の寝床に飛び込む


太「別れの言葉くらい云わせなよ」

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