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碧野葉菜
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都築七美
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てく
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映像が終わり、現実に意識を取り戻したいろりの頬には、一筋の涙が伝っていた。
天獄の命令により親友の愛する女性を陥れ、誤解を解くこともないまま親友を亡くすことになっても、泣くことすら許されない百恋の身代わりのように——。
「……ッご、ごめ、な、さい、わた、し……百恋様の、お気持ちも知らず、なんて、ひどいこと、を……、も……申し訳、ありませんでしたっ……!」
泣きながら頭を下げるいろりに、百恋は救われたような気持ちになった。
「……ほーんと、いろりちゃんてば目の前にこんなイイ男がいるのに蛇珀のことばっかりなんだもん! ぜーったいに僕の方がイケメンだし料理だってできるし心も広いし女の子が好きなデートの仕方だって熟知してるのにさ〜ぁ!」
「ご、ごごごめんなさっ……」
「……でも、すごく安心したよ。三百年前と同じ結果にならなくて、本当によかった」
すっかりいつもの調子を取り戻した百恋を見て、いろりはなんと強いお方なのかと尊敬の念を抱いた。
「さ、湿っぽい話はこれでおしまい! もういいですよ、狐雲様」
「うむ。いろり、天獄様の元へ参るぞ。……蛇珀の苦行が終わったのだ。見事、竜の寝床を突破した」
信じ難いその言葉に、いろりは丸くした目で狐雲を見、そして百恋を見た。
「行ってやってよ。あいつバカだけど、一途さだけは誰にも負けないと思うからさ」
「は……はい……はい……! あ、ありがとうございました、百恋様……!」
「どういたしまして」
百恋は手をひらひらと振り、いろりと狐雲を見送った。
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