ちょっと理解ができない話になってしまいました。
でも皆様天才なので、きっと伝わると思って投稿しました。
伝わることを願ってます。
ご本人様には一切関係ございません。
***
私たちclptは、ゲームだけではなく 、現実でもみんなでシェアハウスしている 。
前まで12人だったけど、ついこないだrnが抜けてしまって、『夢を真剣に追いかけたいから』って、自分から出ていってしまった。
なので、現在のシェアハウスの人数は、11人。
ご飯を食べるときは、必ず11人集まって食べている。
そして今の時間帯は、20:00。
晩御飯をみんなで食べているんだけど……。
「…あ、そういえばさ〜」
yanくんが思い出したかのように口を開ける。
「俺、彼女できたんだよね」
「……」
…は…え…?
「みんなには言っとこうと思ってさ」
しばらくの沈黙。そしてすぐに。
「……えぇ!?え、は!?どゆこと!?」
「え!?あのyanくんに…!?」
みんなからの驚きの声であふれる。
「……」
『俺、彼女できたんだよね』
頭の中で、何回もリピートされる。
…なんで…?なんでそんなこと言うの。
そんなこと言って、私がどんな思いになるかも知らずに、そんな簡単に言うなんて…。
「……っ…」
そう、実は私は、ひっそりとyanくんに想いを寄せていた。
あの無邪気な笑顔。いたずら好きなところ。みんなの前ではふざけてるくせに、本当は誰よりも優しくて。落ち込んでるときに誰よりも早く気づいてくれる。
そんなところに惹かれたのに。
こんなに、大好きだったのに。
「…っ…」
貴方が惹かれたのは、私じゃなかったんだね。
「え、いつ付き合ったの!?」
「いや…まじ最近」
「どっちから告ったの?」
「お、俺から…」
「いつから好きだった!?」
「…うーん…半年前ぐらい…?」
「っ…」
いや。やめて。
そんな…聞きたくないっ…。
彼女の話をすると、照れてるけど、今までに見たことのない優しい顔をするyanくん。
彼女のこと思い出してるのかな。彼女と会いたいって思ってるのかな。今まで…その彼女のことしか、考えてなくて…私のこと眼中になかったのかな。
「っ…!」
私の気持ち、空回ってたんだ。
(……ばっかみたい…なんであんなに本気で好きになったんだろ)
きっと…本当はこうなる運命、見えてたはずなのに。
「……」
「…etさん?」
隣のnaさんに話しかけられる。
「…えっ…な、なに…?」
「…いや、なんかぼーっとしてましたよ?」
「…あー…最近寝不足だからかな〜…(笑)」
「え、そうなんですか…!?今日は早めに寝てくださいね」
「…はーい」
駄目だな。人に気づかれるぐらい顔に出してたら。
この気持ちは、私の心の奥にしまっておくしかないのに。
***
「っはー…」
晩御飯を食べ終わり、部屋の扉を閉じて、ベッドに寝っ転がる。
「……はぁ」
これからyanくんと会うたび、こんな惨めな思いをしないといけないのか。
「……馬鹿だなー…」
最初から諦めていればよかったな…。
コンコンコン…
「…etさん?いる?」
「っ……え…」
まさか、この声の主は。
と、思い、急いでベッドに座り直してから声を出す。
「…う、うん…入っていいよ…」
「…お邪魔しまーす」
(っ…やっぱり…)
さっきから、ずーっと私の頭の中から離れない人、yanくんだった。
yanくんは私の隣に座り、私の方へ顔を向ける。
「っ…」
駄目。今目を合わせたら。この気持ちが口から出てしまいそうで。
私は顔をyanくんの方へ向けずに、目線をそらしたまま話す。
「ど、どうしたの…いきなり…」
「…いや…etさん、ご飯食べてるときさ、なんか様子おかしかったから」
「っ…」
気づいてたんだ。
やっぱり…yanくんはいつもそう、なんですぐ気づいちゃうの。
その優しさに触れるたび、どんどんyanくんのことが好きになっていって、諦めることができなくなる。
「…なんか…あった…?」
「……ううん、全然…ただ寝不足なだけで…」
お願いだから、私に優しくしないで。
「…嘘、ついてるよね?」
「……えっ、?」
「…だってetさん…俺と全く目合わせてくんないもん」
「っ…」
それは…そういう意味じゃなくて。
…yanくんのためなんだよ。
「…いつもの正直なetさんなら、俺の目をしっかりと合わせて話してくれるのに」
なんで…そんなこと言うの。
なんで…いつもの私のこと覚えているの。思い出してくれるの。
「…ね…俺にだったら、何でも話してくれていいから。誰にも言わないから」
「…っ」
yanくんに一番聞かれてほしくないのに…。
「…っ… 」
震える手。震える目線。早くこの時間が終わってほしい。
それでも、まだここにいてほしい。今みたいに、私のことを考えてほしい。
この二つの気持ちが混ざり合って、何を言っていいのかわからなくなり混乱する。
「…ん…ね?言ってみて」
優しい声。温かい声。大好きな声。
「っ…ぇ…と…」
震える目でyanくんの目を捉える。
「っ…」
だめ。やっぱ合わせらんない。
…でも、もう…そらしたくない。yanくんの目に引き寄せられるようで、離れない。
「…ぁ…のね、えっと……悩み事があって…」
嘘のつもりで言ったこと。…だけど嘘じゃない、本当のこと。yanくんのことで悩んでる。
「…悩み事…?」
「……うん……でも、本当に小さなことで…」
お願いだから、もう帰ってほしい。だけど あとちょっとだけ、ここにいてほしい。
私の目と合わせないで。 だけど、私の目を見つめてほしい。
気持ちがごちゃごちゃになって。本当の気持ちがわからなくなる。
「…」
「……俺に、相談していいよ」
「…えっ…?」
「…どんなことで悩んでるの?悩んでるってことは、etさんにとって、絶対小さなことじゃないから」
「…っ…」
だめ。優しくしないで。優しくされたら…私もうっ…。
「…えっと…… 友人関係のことで悩んでて」
とっさに思いついた嘘を話す。
「…そっか……喧嘩とか…?」
「…まぁー…そうかも…」
yanくんが不安そうな目で私を見ている。
「…っ」
これ以上は目を合わすことが辛くて、思わず目を逸らして、顔がうつむく。
「…いや…本当にしょうもないことだけどね…(笑) 」
「……etさん」
「……ありがとう、話を聞いてもらえてちょっと気持ちがスッキリしたよ」
これ以上深掘りされないように、話を終わらす。
「……そっか」
ここで会話が途切れてしまう。
どうしよう。もう帰っちゃうのかな。
これから…また二人で話すことなんて、ないかもしれないのに。
「…っ」
それは嫌で。
こんな惨めな気持ちになるのに、また二人だけで話したくて。
「……じゃあ…」
「っあ、あのさ…!」
yanくんが立ち上がろうとしたとき、とっさに声を出す。
「…ん?」
「…ぁ…えっと……y、yanくんも…私に何でも相談してきてくれていいから…」
「……相談…」
「…相談以外でも何でも聞くし…!ほら…例えば彼女との惚気話とか…」
ズキッ
心に深い傷が入る。
なんでこんなこと言っちゃったんだろ。
本当は、何よりもその話を聞きたくないのに。
「えっ、えぇ…!?」
yanくんが顔を赤くして困ったような、それでも嬉しそうな顔をする。
そんな表情…初めて見た。
でも、この表情をさせてるのは、私じゃなくて、彼女なんだなって。
彼女には、私も見たことがない表情とか、たくさん知ってるのかな。
「……」
嫌だ。やっぱり聞きたくないっ…。
でも、今さら断るなんてできないし。
「……ありがと…まじで話しに行っていいの?」
「っ…」
yanくんと話したい。
それでも、彼女の話は嫌。
「…いいよ、何でも話しにおいで」
無理やり口角を上げて、優しい微笑みを作る。
「っ…ありがとう…etさん」
もし、私が彼女だったら、このあとに続く言葉は、『大好きだよ』だったのかな。
「っ…全然……大丈夫だよ…」
それから、私はよく、yanくんに呼び出されるようになった。
「…etさん、今いい?」
「…うん、いいよ」
話しかけられた時は、もちろん嬉しいし、頼りにされてるなって、仲も深まった気がする。それでも、相談が始まると…
「……ぇと…そろそろ…さ、彼女と手繋ぎたいなって…」
「…っ…」
どす黒い感情で心が埋め尽くされる。
yanくんの相談の内容は、ほとんど彼女に関わるもの。
「……そっか、いいんじゃない…?」
「…それで…どうやったら自然に繋げられるかな…女子って…どんな感じで繋いだら嬉しいの?」
「……帰ってる途中とかで、さりげなくが嬉しいかな…難しかったら、手繋いでもいい?って、聞いてみるのもあり」
真剣な質問に、適当に答えて。
それでも、yanくんは完全に私のことを信用してくれて。
「…あー…なるほどね…。ありがと、頑張ってみるわ」
「……」
別に、頑張らなくても…。
「…うん、頑張ってね…!」
本当は、成功してほしくないなって、心のどこかで思っていて…。
そんな自分が、本当に最低で。大嫌いで。
だけど。
「…ね、この前etさんに言われた通りにやってみたら本当に繋げれた!ガチでありがとう!」
「っ…」
このどす黒い感情は消えない。
「…そっか、やっぱ私流石だな〜…(笑)」
「まじで天才!次も頼みます!」
あぁ…私、頼りにされてるんだ。
…だけど…完全に、恋愛対象外だな。
こんなに好きなのに。彼女よりも私のほうがyanくんのこと大好きなのに。yanくんは、彼女のことしか興味がなくて。
何度も諦めようと思っていても、日に日に想いが強くなっていって。
辛い。苦しい。
それなのに、大好き。
そんなある日、リビングにいると、またyanくんに呼び出されて。
「……ちょっと……いい…?」
「……うん…?」
いつも通り呼び出される。だけど、なんだか今日は、yanくんの様子がおかしい。
yanくんの部屋に入って、yanくんの隣に腰を掛けると、yanくんがゆっくりと口を開く。
「……あのさ…俺……彼女と別れた」
「……えっ…?」
yanくんの表情は、リビングのときとは比べ物にならないくらい暗い表情で。まるでこの世の終わりみたいな、絶望したような表情をしていて。
「…っ…ごめん…こんなこと言われて困るのはわかってるんだけどさ…っ」
yanくんの声が震えている。 いつも合わせてくれる目も合わせてくれない。鼻をすすっていて、ひどく落ち込んでいて。
「……」
こんなに好きな人が悲しんでいるのに、私は…心の奥底で安心していた。よかった…もうあんな思いはしなくて済む。もしかしたら、ほんの少し嬉しかったのかもしれない。
「…っ…」
こんなにも自分が最低だったことを知って、急いでこの気持ちを取り消そうとするけど、『よかった…』と、安心するような『…私も、付き合える可能性あるかも』みたいな気持ちが、じわじわと広がっていく。
「…なんか…っ…『ハグもしてくんないし、私のこと好きだと思えなかった』ことが原因らしくてっ…俺…俺っ… 」
「…っ…!」
yanくんの目に涙が溜まっている。
「……っ…大丈夫だから…」
yanくんの背中に自分の手を当てようとしたが、思わず止まってしまう。
私…yanくんの背中に触れていいのかな。
それでも、yanくんの辛そうな姿はほっとけなくて、そっと背中に手を当てる。
緊張したけど、優しく撫でて、撫でて…。
「…大丈夫、私はわかってるから…yanくん、彼女のことが大事すぎて、手出せなかったんだよね」
yanくんのことを慰めるたびに、心にトゲが刺さっていく。
「っ…大丈夫。次はもっといい彼女ができるよ」
「っ…」
「…次の彼女には、絶対yanくんの大事にしたいっていう気持ち伝わるから。だって…私にも伝わったんだもん…、!」
「e、etさっ…」
「私…何度もyanくんに助けられた。前相談したときも……yanくんのおかげで気持ちがスッキリしたの。その恩返しとして…今は私に何でも話して。言ったでしょ?何でも聞くって」
「っ…俺…俺っ…」
「…泣いていいよ。辛かったね。よく頑張ったよ」
yanくんの彼女が大好きな気持ち、本当によく伝わって。そのたびに、苦しくて苦しくて…。彼女が羨ましかった。
「っ…ぁあっ…etさっ…ごめっ…俺っ…あんなに相談に乗ってもらったのに…っ。結局別れることになっちゃってっ…」
yanくんの目から涙があふれる。
「…yanくんのせいじゃないよ」
悪いのは私。好きな人のために頑張ることもできなかった。こんなにyanくんが悲しんじゃうなら、もっとたくさんアドバイスするべきだった。もっと…yanくんの真剣な質問に、本気で答えるべきだったね。
(…こんなに最低だから…yanくんと付き合えないんだよ)
こんな最低な私と、こんなに人のことを本気で愛すことができるyanくん、付き合えるわけないじゃんね…。
「…yanくん、めちゃくちゃ頑張ってたじゃん。すぐ次の恋見つかるって」
「っ…etさんっ…本当にっありがとぅっ…」
「…私…なんにもしてないよ……」
ただ、適当な理由つけて、yanくんと一緒にいようとしただけで。
「…俺っ…etさんにめちゃくちゃ助けられたっ…もし、また誰かと付き合えたら、一番最初にetさんに報告するっ…だから、その時はまたっ…相談してもいい…っ?」
「……」
あぁ…yanくんから見て、私って本当にただの相談相手なんだ。
……そっか、当たり前か。
yanくんの相談相手という立場にいるだけでも、ありがたいって思わなくちゃ。
「……もちろんっ…なんでも相談してっ…」
でも…本当は私…yanくんの彼女になりたかったな。
yanくんの彼女が私だったら、絶対yanくんのこと悲しませないのに。
「…今度は、絶対にこんな思いさせないから」
いつか、彼の隣に堂々と座れたら、触れられたら。
……でも、その時は…きっと来ないだろう。
「っ…etさんっ…ありがとうっ……俺、頑張るよ…っ 」
「……うん…、!yanくんなら、絶対なんでもできるよ」
私の気持ちに気づくことなんか、きっとないだろうな。
「……一緒に…新しい恋、見つけよっか」
今度は私、本気で相談に乗るから。
だから…付き合えなくてもいいから…どうか……。
「私のこと、一番頼りにしててね」
大好きだよ、yanくん。
この想いが、どうか…伝わりませんように。
コメント
7件
うわぁぁぁぁぁぁぁぁん😭(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`) 涙が止まらないよおぉぉぉぉ
え…、😭なにこれめっちゃ感動なんやけど……😭😭😭😭 まじで天才すぎる……😭💕💕