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「………はぁ」
部屋の中をウロウロして、ため息を吐く
部屋に飾られた、シルバニアファミリーの人形に触れて・動かして…そっと戻す…
ならば身体に聞いてみるまでだ…と、思いつくまま曲をかけ身体を動かしてみるが
「はぁ…駄目だ…。何にも浮かばない…」
こんな経験した事がない…
『産みの苦しみと』は言うものの
今までは、幸か不幸か…ここまで深く悩んだ事は全く無かった…
「………」
髪を掻き上げ、天井を仰ぎ見て
「よし、一旦休憩…」
俺は、本日何度目かの休憩を自分に告げた
◇◆◇◆
「へぇ〜珍しいな…照がスランプなんて」
スマホから聞こえてくる声は、グループのメンバーである【深澤辰哉】のものだった
「ん…時間取らせて、悪い…」
「何言ってんの、まぁ…気負わず焦らずに頑張って。俺は、ゲームでもして待ってるから」
俺の声のトーンが落ちているのに気付いたのか
わざと明るい声で、茶化す様に言う親友…
こういう所は、いつも有難いと思うし感謝もしてる
「分かった」
「たまには、仕事抜きで飲みに行こうな」
「あぁ、楽しみにしてる…ありがとう」
話をして、少しだけ気持ちが楽になり
俺は、礼を言って電話を切った