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二郎side
「……ん……?」
「やっと起きましたか、バカガキ」
「あぁ!? 誰がバカガキ……って……クソポリ!?」
山田二郎。17歳、現役高校生。
DRB出場者であり、BusterBros!!!の2番手である。
二郎は、今DRB出場者の自分を合わせた18人と白い部屋で寝かされていた。
「やっと起きたのか、低脳」
「な、なんだよ! じ、じゃあ三郎はいつ起きたんだ!?」
「体感30分前」
「……嘘だろ……?」
「体感ではなく、本当に30分ほどたっていますよ」
銃兎が答えると、神宮寺寂雷は頷く。
「みなさんが中々起きないので、そろそろ起こそうかと思っていたところでした。まぁ何人かは起きていませんが……」
「二郎、気分はどうだ?」
「あ、兄貴……大丈夫……」
一郎が向かいのベットから話しかけてくる。
「にしても、銃兎さん……どうやって抜け出したんですか?」
「え? 警察学校で抜け出し方は習いましたからね。神宮寺先生も抜け出しているのでは?」
「お見通しですか」
確かに、ベットの縁の手錠で繋がれているが……これどうやって抜け出せばいいんだ?
「あ、兄貴……これ、ちぎって大丈夫なやつ?」
「うーん、分からねぇなぁ……」
「おや、取ってあげましょうか?」
にやにやしながら言ってきやがって、やっぱりこいつムカつくヤローだ。
「自分で出来るわ!!」
「ハハッ、無理そうだったらお兄さんか弟くんに頼りなさい」
兄貴はともかく、三郎の手なんかぜってー借りねーよ!!
「……」ガシャガシャ
手錠がベットの縁に当たってる?
めちゃくちゃ寝相が悪いやつがいんのかな?
「……っ!? おいじゅぅと!! んだこれ! 早く外しやがれ!!」
「……めんどくせぇ奴が起きやがった……」
「あぁっ!!? とにかく外せってんだ!」
「はいはい、仕方ない人ですね」
大声をあげた碧棺左馬刻。
あいつ、クソポリに甘えてんじゃねぇの?
前ヨコハマでの依頼をしに来て、そんとき簡単に手錠ぶっ壊してたよな……?
「……うわぁぁ!!? な、なんでみなさんがここにいるっすか!!!?? 」
「じゅうしぃ、うるっせぇぞ……拙僧の眠りを邪魔してんじゃねぇ!」
「あわわわわ!! すいませんっす!!」
あ、四十物……本当に騒がしいよな……
「銃兎、脱出できるような所はなかった」
「あぁ理鶯。ありがとうございます、とりあえず今起きてる人達の手錠を外して貰えません?」
「承知した」
トントン拍子で進む会話に置いていかれているうちに、毒島がこっちに来る。
「山田二郎、手をこちらに向けろ」
「お……おう 」
毒島の方に手を向けると、毒島は手錠を引っ張て外した。
引っ張る……?
「今起きているのは……」
神宮寺寂雷が確かめるように周りを見渡す。
起きているのはBuster Bros!!!の3人、MAD TRIGGER CREWの3人、神宮寺寂雷、波羅夷空却、四十物十四、天国獄だ。
「シブヤとオオサカが全員寝ているのですね。そろそろ起こす頃でしょう。理鶯、起こしてください」
「うむ」
クソポリが伊弉冉一二三と観音坂独歩を起こしに行き、毒島がシブヤとオオサカの面々を起こしに行っている。
その間に、何をしていたのか話すことになった。
「俺は普通に……依頼をこなして夜になったんで自室で寝ました」
「お、俺は学校に行って、三郎と依頼を片付けて、兄貴のご飯食べてアニメ見て……寝た」
「僕も、低脳と似たようなもんだ」
「俺様は……銃兎の家で宅飲みして寝たな」
「私も何事もなく寝ましたね」
「拙僧は修行して寝た」
「く、空却さんに修行をつけてもらっておうちでねたっす……」
「仕事が一段落したから仮眠をとろうと思って寝たな」
全員寝てたんだな……寝てる間に攫われた……のか?
「お!? 何でみんないんのー!!?」
「うわぁぁぁ一二三!やめろやめろ失礼だろ!あぁぁぁすみませんすみません!」
「あれ!? みーんな集まってるじゃん!なになにー?なんかあったのー? 」
「小生、このお方たちとあれやこれやするために集まったのでおじゃるが……なーんて、嘘ですけど」
「……腹減ったなぁ……」
「お!みなさんお集まりで!」
「な、なんでみなさんここにおるんですか!?」
「おぉ、随分と……」
なんかオオサカとシブヤ寝かせといた方がいい気がすんな……
銃兎side
シブヤとオオサカのみなさんも起こし、昨日は何をしていたか聞いた結果、全員寝ていたとのこと。
となると、どうやってここに連れてきたのか……
『やっと起きたかね』
「!」
今まで何も無かったはずの白い壁にスクリーンが表示され、全員が敵意を露わにする。
『そんなに睨むなよ、君たちには、あるゲームをしてもらおうと思ってここに来てもらったんだ』
「小生は、そのゲームとやらがなにか分かりませんねぇ」
全員一緒だわアホ
『だからこれから解説するんだろう』
「……どんなゲームかを教えれば十分だっつの!」
『おやおや、BusterBros!!!の2番手は随分と気性が荒いようだ。
まぁいいだろう、運ゲー、とだけ言っておこうか』
「運ゲーっすか?」
『あぁ、君たちにはアミダをしてもらうよ』
「アミダって……あみだくじのかよ?」
『そのアミダだ』
「どんなものなんでしょう?
殺し合いでしょうか?」
『そう焦ることは無い。今から表示するからちょっと待ってろ』
スクリーンに映し出されたのは、上に1から18までの数字。
しかし、アミダの道筋のところには白い布が掛けられており、不正防止がされているようだ。
下側の選択肢……まぁ運ゲーだが、選択肢は右端から……
「未成年たちの目は塞いだ方がいいでしょう。19歳の一郎くんや空却くんも、天国さんか……神宮寺先生、頼んでいいですか?」
「……言われなくてもしてる……」
「これはちょっと……」
20歳以上の者たちは全員選択肢に引いているようだ。
「こんな……なんつーか……破廉恥だな」
「うへー、俺っちたちこれしないといけないの〜?マジか〜」
選択肢は18個。
結局未成年たちも見ることにはなってしまうが、選択肢的には右端から
1 ハメ撮り
2 オメガバース
3 ポッキーゲーム
4 セッ×ス
5 ドムサブユニバース
6 炭酸プレイ
7 おしがま
8 捕縛
9 吸血鬼パロ
10 関節キス
11 放置プレイ
12 玩具
13 目隠し
14 触手
15 結腸攻め
16 媚薬
17 総受け
18 女体化
となっている。
『いやはや、楽しみですなぁw』
「待て待て待て待て待て、未成年は参加しなくていいだろ」
獄が抗議の声をあげる。
『それなら問題ない、未成年はこの線を引くというのがしっかりあるのでね。線がついているものは未成年が引くものだ』
「と、いうか……総受けってあるが……」
『総受けを引いた人がそれぞれの1から18(-17)を引いた人に付き合ってもらう、という感じだな』
「うへぇ……絶対17引きたくねぇ……」
左馬刻がボソリともらす。
『では、楽しい時間をお過ごしください』
声はぷつりと途切れ、アミダの選択肢は消え、1から18までの上の数字が残る。
未成年が変なのを引くことは無いだろうから、きっと大丈夫だろうが……
「え……兄貴、何があったか分かった?」
「……一兄、何があったんでしょうか?」
「分からねぇ……」
BusterBros!!!の3人から引かせるか。
「とりあえず、このアミダくじを引かなければ何も始まりません。
あなたがたと四十物くん、波羅夷くんは線が引いてあるものを引いてください」
「……よく、分からないっすけど、分かったっす!」
「あ〜めんどくせぇなぁ……ま、終われないってんなら、しょーがねー、引くかー」
空却と十四はアミダを引き始める。
BusterBros!!!の3人も2人に続いて引いていった。
「さーてと、結果は何かな〜って、なんだこれ……」
「ん〜?低脳は何引いたんだよ……って、うげ……」
「二郎くん、それ、見せてください」
銃兎が手を伸ばすと、よほど驚いていたのかすぐに指さす。
「なんだっけ……二次創作で見た事あるやつ!なんか……これ飲んじまうとえっちな気分になっちゃうんだろ?」
「……二郎、媚薬……飲むことになるのか……?」
一郎が戸惑いの声をあげた。
「あ……説明し忘れていましたね……」
銃兎は20歳以下の5人に司会者から受けた説明をする。
「……つまり、総受けをあてた人が媚薬を飲む……と?」
「さすが一郎くんですね」
「マジかー」
20歳以上の皆は不安そうに顔を歪めながらあみだに近づく。
「じゃぁ……引こうか」
神宮寺先生の言葉が切り札になり、俺含めた13人は、それぞれが話し合って決めた線に沿って指を這わせていった。