【 五条side 】
五条「は?」
俺にそう言ってきたのは
呪術界・名家 時透家の1人娘
時透 宵
俺の許嫁だ。
俺が8歳の時
この女が持っている時透眼の力と
俺が持っている六眼の力を持った子供を期待して
上の連中がそそのかした婚約
時透家は最近じゃ御三家に並ぶ名家
親父は[相手に遜色なし]と
すぐに婚約を結ばせた。
時透家は名家とはいえ、御三家より地位は下
普通に考えて
俺とコイツが結婚したら
地位が上がるに決まってる
冒頭で俺が「は?」と言ったのは
イラついてるからではない。
ちょっと何言ってるかわからないからだ。←
たった一度会っただけの許嫁に情もクソもない
ただ「コイツバカなのか」とは思う←
五条「…別にいいけど」
親父になんて言われるかは大体想像がつくが、
俺自身婚約なんてどうでも良かった。
時透「ありがとうございます。」
しっかりしてるように見えてとんでもないことを言うそいつに俺は続けて言う
五条「なんでだよ」
時透「はい?」
五条「破棄する理由」
「俺と結婚してデメリットなんてないだろ」
もしろメリットだらけ。
今より財力も名誉も地位もあがる。
これ以上とない優良物件。←
時透「んー。そうですね…」
そいつは少し考える素ぶりをした後
時透「私、囚われるの嫌なんですよ」
そう、笑顔で言った。
たしかに隠居生活になる可能性は大だが。
たったそれだけの理由で婚約破棄を持ち出すなんて…
五条「変な女…」
遠ざかっていく背中に向かって俺は小さく呟いた。
これが中2の時の出来事。
のちにこの発言を後悔することになるなんて
この時の俺はまだ知らない。
拝啓 “元”許嫁の君へ
今日、俺は君の元許嫁になりました。
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え、待って、最高
え、好き この物語