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武装探偵社(ぶそうたんていしゃ)
犬猫の迷子捜索や浮気調査をする一般的な会社とは全く異なる、主に斬った張ったの荒事を領分にする軍や警察に頼れない危険な依頼を取り扱う探偵社。敦曰く、「昼の世界と夜の世界、その間を取り仕切る薄暮の武装集団」
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中島敦(なかじまあつし)
「人は誰かに『生きていていいよ』と云われなくちゃ、生きていけないんだ。」
白いアシメへアーが特徴的な少年。虎に変身してしまうことを理由に孤児院から捨てられ、河川敷にて川に流される太宰を救出。その流れで太宰にスカウトされて武装探偵社に入社した。
能力名 月下獣(げっかじゅう)
白虎に変身することができる能力。白虎に変身するだけではなく、虎の再生力を生かして切断された足などを再生することができる。
モチーフ
中島敦作 「山月記」が由来
若くして才能を認められた李徴が、詩人になることを夢見て挫折し、最終的に虎になってしまう悲劇を描いた物語。
CV:上村祐翔
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太宰治(だざいおさむ)
「人に迷惑をかけない清くクリーンな自殺が私の信条だ。」
武装探偵社の社員。全身に巻いた包帯と砂色のロングコートが特徴的。重度の自殺マニアであり、日々苦しまずに美しく”美女と”死ねる自殺方法に取り組んでいる。
能力名 人間失格(にんげんしっかく)
触れた相手の異能力を解除することができる能力。常時発動型のせいで与謝野晶子の治癒の異能力が通じない。
モチーフ
太宰治作「人間失格」が由来
幼少期から人間関係に悩み、道化を演じることで自己防衛をしますが、次第に酒や薬物、女性関係に溺れて破滅へと向かいます。最終的に「人間失格」と自らを断罪するに至る物語。
CV:宮野真守
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泉鏡花(いずみきょうか)
「もうこれ以上一人だって殺したくない。」
白い花の髪飾りと赤い着物が特徴的で、あまり感情を表に出さない少女。今は正式な探偵社員だが、その過去はポートマフィアの「少女暗殺者」。
能力名 夜叉白雪(やしゃしらゆき)
仕込み杖を持つ異形・夜叉白雪を召喚する異能。ポートマフィアにいた頃は携帯電話の声にしか従わなかった。ギルド戦を後に、武装探偵社の正式な社員になり福沢諭吉の異能で鏡花自身の意思で操作できるようになった。
モチーフ
泉鏡花作 「夜叉ヶ池」と、同著に登場する龍神・白雪姫が由来
竜神伝説が残る夜叉ヶ池を舞台に、人間と竜神、そして鐘を撞く男と鐘守の娘の悲恋を描いた物語。
文ストにて泉鏡花の性別は女性だが、史実の泉鏡花の性別は男性だった(本名は泉鏡太郎)
CV:諸星すみれ
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国木田独歩(くにきだどっぽ)
「勝てるか如何かでは無い。戦うという意思があるか如何かだ。」
後ろで結んだ長い髪と四角いフレームの眼鏡が特徴的。現実を往く理想主義者にして、理想を追う現実主義者。手帳に書いた予定を乱されることを嫌う。
能力名 独歩吟客(どっぽぎんかく)
表紙に大きく理想と書かれた手帳に記した物を具現化することが出来る能力。但し、手帳より大きな物を具現化することは不可能。
モチーフ
国木田独歩のペンネーム「独歩吟客」が由来
「吟客」は、詩歌や俳句を作る風流人を指す言葉です。
国木田独歩の代表作は「武蔵野(むさしの)」。
明治時代の武蔵野の自然を舞台に、作者自身の心情や自然への深い愛情を描いた随筆です。広大な林や野原、移りゆく季節、そしてそれらと一体となる散歩の楽しさを、詩情豊かに描写しています。
CV:細谷佳正
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江戸川乱歩(えどがわらんぽ)
「僕が良ければ全て良し!」
外ハネの黒髪と茶色のハッチング帽子が特徴的。武装探偵社内では1番の年長者だが、かなり子供らしい1面が多い。社員の中でも珍しい非異能力者である。
能力名 超推理(ちょうすいり)
社長から貰った”特別な眼鏡”を装着すると、瞬時に事件の真相を見抜くことができる能力。乱歩は自分の事を異能力者と言っているが、実際乱歩は異能力者ではなく、超推理は乱歩自身の推理力。
モチーフ
江戸川乱歩が推理小説家だったことが由来
江戸川乱歩の代表作は「D坂の殺人事件(でぃーさかのさつじんじけん)」。
学校を出たばかりで家も職業もなく、喫茶を転々とする日々。そんな時、D坂の周辺で起こる殺人事件を鋭い観察眼と心理分析で真相を解き明かしていく物語。
CV:神谷浩史
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谷崎潤一郎(たにざきじゅんいちろう)
「それがナオミの為なら、ボクは喜んで世界を焼く。」
腰に巻いた赤色のパーカーと前髪をとめている銀色のピンが特徴的。一見真面目で普通な社員なので影が薄めだが、妹のナオミを守る為ならば自分の命でさえも差し出すほどのシスコン(シスターコンプレックス)である。
能力名 細雪(ささめゆき)
スクリーンのように空間を幻影を投影する能力。空間には細かい雪が降る。雪が降っている範囲であれば、自分や自分以外の人や物の姿を消すことが可能。
モチーフ
谷崎潤一郎作 「細雪」が由来
昭和初期の大阪・船場を舞台に、旧家・蒔岡家の四姉妹の日常生活や人間模様を描いた物語。
CV:豊永利行
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ナオミ(なおみ)
「悪党にとっての”頼み”は、”利用して奪い、使い捨てる”の類義ですわ。」
文スト谷崎潤一郎の妹。谷崎のことを「お兄様」と呼び、ナオミもナオミでかなりのブラコンである。
モチーフ
谷崎潤一郎作 「痴人の愛」に登場する「ナオミ」が由来
主人公の譲治は、カフェーで働く15歳の少女ナオミを気に入り、彼女を妻にするために育てようとします。しかし、ナオミは次第に奔放で小悪魔的な女性へと変貌し、譲治は彼女の魅力に翻弄され、破滅へと向かっていく物語。
CV:小見川千明
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春野綺羅子(はるのきらこ)
「避難が済めば直ぐむかえにいきまちゅからねぇ?」
武装探偵社で事務員を務める女性。「ミィちゃん」と名付けた三毛猫を飼っている。
モチーフ
ナオミと同様、
谷崎潤一郎作 「痴人の愛」に登場する「春野綺羅子」が由来
CV:美名
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宮沢賢治(みやざわけんじ)
「逆さに立っているのに帽子が落ちてこない…やっぱり都会って凄い!」
土で少し汚れたサロペットと首にかけた麦わら帽子が特徴的。社員になる前は「イーハトーブ村」という小さな村で牛を追っていた。都会に出てすぐは「物々交換じゃだめなんですか?」と、お金の概念すら知らなかった。
能力名 雨ニモマケズ(あめにもまけず)
空腹を耐え忍ぶ時のみ、怪力と頑丈さを発揮する。いつもは温厚で優しい性格だが、賢治が本気で怒り、異能力を使用すると山一つの形を余裕で変形させられるほどの力を出す。
モチーフ
文豪 宮沢賢治の没後に発見された遺作のメモが由来
「雨ニモマケズ/風ニモマケズ(あめにもまけず/かぜにもまけず)」から始まり「サウイフモノニ/ワタシハナリタイ(そういうものに/わたしはなりたい)」で終わる漢字交じりのカタカナ書きである。
(ちなみに文スト宮沢賢治が入社する前に住んでいた「イーハトーブ村」のモチーフは史実の宮沢賢治の造語、「イーハトーブ」が元ネタ)
宮沢賢治の代表作は「銀河鉄道の夜」、「注文の多い料理店」など。宮沢賢治の作品の多くがファンタジーを描いた物語となっていて、読書初心者にも読みやすい。
CV:花倉桔道
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与謝野晶子(よさのあきこ)
「命を大事にしない奴は、ぶッ殺してやる。」
綺麗に切りそろえられた黒髪と金色の蝶の髪飾りが特徴的。武装探偵社の社員だが、一応医者らしい。異能を使う時、一度腕や足を切断しなければならないため常に大きなナタを持ち歩いている。そのナタは戦闘でもよく使っている。
能力名 君死給勿(きみしにたまふことなかれ)
異能力では極めて珍しい治癒能力。どんな傷でも瞬時に治すことができる。但し、瀕死状態の時に限るので、治療する場合は一度対象を瀕死にさせなければならない。
モチーフ
与謝野晶子が日露戦争の最中に、戦地に向かう弟に送った詩「君死にたまふことなかれ」が由来
この詩の意味は「どうか、死なないでください」という、弟の身を案じる気持ちを強く表している。
※ 現代語訳は「きみしにたもうことなかれ」
CV:嶋村侑
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福沢諭吉(ふくざわゆきち)
「仲間が窮地 助けなければならん ——— それ以上に重い理屈がこの世にあるのか?」
深緑色の着物と白銀色の髪が特徴的。武装探偵社の社長である。武装探偵社を設立する前は政府直属の五人の暗殺剣使いの一人、孤剣士「銀狼」という少なくとも対峙する闇社会では名の知れた剣士だった。
能力名 人上人不造 (ひとのうえにひとをつくらず)
部下の異能力の出力を調整し、制御できるようにする能力。(例えば社員になる前、与謝野晶子はかすり傷でもすぐに異能で治すことができたが、今現在は瀕死状態の時にしか治せなくなっている。)
モチーフ
福沢諭吉 「学問のすゝめ」の一文が由来
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」という1文が異能名のモチーフになっている。その後に「ただ学問を勤めて物事をよく知る者は貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるなり」と続くように、学問の重要性と、それが個人の自由と独立、そして国家の発展に不可欠であることを説いています。
CV:小山力也
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田山花袋(たやまかたい)
「儂はもう駄目じゃあ。儂は一生この昏き蒲団の裡で生きて死ぬ。」
丸眼鏡が特徴的。元武装探偵社の社員だが、現在は自宅アパートにて引きこもり中。常に「よしこ」と名付けた布団にくるまって生活をしている。女性と話すのが苦手。
能力名 蒲団(ふとん)
視界内にある電子機器を触れずに操ることができる能力。処理速度は常人の数十倍になる。但し、花袋自身が心休まる蒲団を被っている状況でのみ発動可能。
モチーフ
田山花袋作 「蒲団」が由来
中年作家の竹中時雄が、若い女弟子である横山芳子に惹かれていく様子と、その結果として生じる嫉妬や絶望を描いた作品。かなり生々しい場面が多く、「気持ち悪い」と感想を残す人も度々いるため見る際は自己責任で。
CV:鈴村健一