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ママ「ジュピター!ジュピター!早くきて!ケンが生まれるわよ!」
国王「ドキドキするね…どんな子かな?」
ジュピター「待ってよ母さん!俺が一番近くで見るんだ…!」
国王「こらこらジュピター、そんなに慌てなくても良いんだよ…卵は逃げたりしないから」
ピシッパキッ
ジュピター「わぁ…俺お兄ちゃんになった…!」
ママ「ふふ、そうよ…ジュピターはこれからお兄ちゃんね」
国王「沢山可愛がってあげるんだよ」
ジュピター「うん!」
数年後
ジュピター「良いか?ケン、あの的に向かって技を出すんだ、見本見せてやるからな!くらえ!『ダイアモンド』!」
ケン「キャッキャッ」
ジュピター「よしじゃあケンもやってみろ」
ケン「………??」
ジュピター「あー…まだ早かったか…」
メイド「ジュピター様はこの歳から魔法を使えていましたので、早いなんてことはありませんよ」
ジュピター「そうか?じゃあケンもやってみようか」
ケン「…?ないない…」
ジュピター「やっぱり早いみたいだな、また今度やってみよう」
ケン「ん…!」
メイド「はぁ…魔法もできない役立たずじゃなければ良いのだけれど」ボソッ
ケン「う…?」
数年後
ケン「まてまて〜」コロコロ
メイド「はぁ…ボールで遊ぶ暇があるのなら、少しは魔法の特訓でもしたらどうですか?正直言って、このままではただの王家の面汚しよ」
メイド2「まぁそんなにはっきり言ったら自責の念に駆られて家を飛び出すかもしれないじゃありませんか!まぁ、それに越したことはないですけどね?」
ケン「………」
メイド「あーめんどくさい、このボールも積み木も片付けておきますからね!少しは特訓してなさい」
ケン「あっ…!」
メイド2「やーん可愛そーうアハハハハ!」
ケン「………」
数年後
国王「本当に行くのかい?確かに荒れた地だけど…君が行くほどのことでは…ケンもジュピターも寂しがる…」
ママ「ごめんなさい…それでも少しでも魔法界みんなの為になりたいし…それに、私の能力…癒しの力があれば、枯れた土地も元に戻せるはず…」
ジュピター「母さん…早く帰ってきてね」
ママ「勿論よジュピター、大丈夫…ちゃんと帰るからね」
国王「それじゃあ…頑張ってくるんだよ」
ママ「ええ、行って来るわ」
ケン「………ママ…」